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「いや……鋼鐵塚さん、ため息ばかりしていないで……どうしたんですか?どこか痛いとか?」

「胸……」

「胸が痛いんですか?」

こくりと鋼鐵塚が頷き、風鈴がちりんと鳴る。

「あの鬼殺隊に会ってから胸が痛い……。ちょっとでも考えるとドクドクして……すごい痛い……」

恋では?
鉄穴森はそう思った。しかし声には出さなかった。
恋ではないですか、と言った時点できっと鋼鐵塚はどうにかなってしまうだろうと予測したからだ。

「あの子……なんていう名前なのかな……」

「鉄岡 Aさんです」

「鉄!?!?鉄岡!!???あんな見た目して結構ガチガチな名前だなははははは!!!!!」

鋼鐵塚は身を仰け反って大笑いした後、また大きくため息をついた。

「鉄岡……Aさん……かぁ……」

めんどくさい。鉄穴森は密かにそう思った。

「鉄岡……A……ふふっ……」

「気持ち悪……」

「あっでもあの子……て、てつお、て、てつ、」

「いや恥ずかしがってるんじゃないですよ。思春期の男子ですか」

「う、うるさい!で、て、鉄岡Aさん、ってどの階級なんだろうか」

「あーえっと、確か」

「まぁあの細腕で綺麗な顔だもんなぁ。悪くて庚か己、よくて丙ってところかなぁ?」

「甲です」

「えっ!!???!!!??????嘘!!!!!!!!きっ甲!!!???」

「はい」

なぜこのように鉄穴森がAについて知っているのかというと、屋敷でA自身が話していたからである。
鋼鐵塚はAの顔を脳裏に刻もうとしていたので話など耳に入っていなかったのである。

「甲ぇ!!!!はぁーーーーー柱の次に強い甲かぁ!!!!へぇ!!!!!」

鋼鐵塚は一頻り驚いた後、また悩むような体制になった。

「強くて……可愛いんだなぁ……」

「めんどくさ……」

鉄穴森は言動を我慢できなかった。

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五十土(プロフ) - NANAさん» ありがとうございます!ドキドキできるような感じを目指しているのでとても嬉しいです^ ^頑張ります! (2019年12月14日 13時) (レス) id: a2d3564c6a (このIDを非表示/違反報告)
五十土(プロフ) - 牙さん» 鋼鐵塚さん可愛いですよねわかります!癒されてくれてありがとうございます(?) (2019年12月14日 13時) (レス) id: a2d3564c6a (このIDを非表示/違反報告)
五十土(プロフ) - コハクさん» ありがとうございます!更新しましたのでまたお楽しみください! (2019年12月14日 13時) (レス) id: a2d3564c6a (このIDを非表示/違反報告)
NANA - こんなに素敵な作品に出会ったのが久しぶりすぎて...ドキドキ止まりません...更新頑張ってください!! (2019年11月20日 16時) (レス) id: 714d999e70 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最近鋼鐵塚さんが可愛く見えて仕方ないので、この小説を読んでると癒されます!更新待ってます!! (2019年11月16日 1時) (レス) id: aea81487e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:五十土 | 作成日時:2019年5月2日 22時

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