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参拾肆 ページ39

二人は何も話さずに山を下った。

Aは話したい事が山ほどあったはずなのに、殆ど忘れてしまった。

鋼鐵塚は冷静に話すはずが、全く冷静ではなかった。

「あの、」

先に口を開いたのはAだった。

「鋼鐵塚さん、お幾つなんですか」

少し呆けた頭では幼子のような質問しか考えられなかった。

「歳、か」

「は、はい。ご、ごめんなさい、失礼……でしたよね」

「いや、別に。気にもしてないしな」

Aは困ったように頰を掻いた。
いつも人と話すときはどうするのか、忘れてしまったようだ。

「三十七」

「え」

「三十七だ。四十手前なんだよ、実は」

「み、見えないです」

「そうか?まぁ面で隠れてるからなぁ」

鋼鐵塚はくくっと笑うと意地悪そうに言った。

「俺の顔、見たい?」

「!」

「冗談だよ」

「も!もう!鋼鐵塚さん!からかわないでください!」

「はは、ごめんごめん」

Aは頰を膨らませていた。普段は大人びているのに、自分の前で見せてくれる幼い面を観れることに鋼鐵塚は優越感を感じた。

「Aさんは?」

「私は……えっと、二十です」

「え?」

「やっとお酒が飲めるんですよ。鬼殺隊、大人組への一歩です」

思いのほか年の差があり、鋼鐵塚は驚愕していた。

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五十土(プロフ) - NANAさん» ありがとうございます!ドキドキできるような感じを目指しているのでとても嬉しいです^ ^頑張ります! (2019年12月14日 13時) (レス) id: a2d3564c6a (このIDを非表示/違反報告)
五十土(プロフ) - 牙さん» 鋼鐵塚さん可愛いですよねわかります!癒されてくれてありがとうございます(?) (2019年12月14日 13時) (レス) id: a2d3564c6a (このIDを非表示/違反報告)
五十土(プロフ) - コハクさん» ありがとうございます!更新しましたのでまたお楽しみください! (2019年12月14日 13時) (レス) id: a2d3564c6a (このIDを非表示/違反報告)
NANA - こんなに素敵な作品に出会ったのが久しぶりすぎて...ドキドキ止まりません...更新頑張ってください!! (2019年11月20日 16時) (レス) id: 714d999e70 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最近鋼鐵塚さんが可愛く見えて仕方ないので、この小説を読んでると癒されます!更新待ってます!! (2019年11月16日 1時) (レス) id: aea81487e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:五十土 | 作成日時:2019年5月2日 22時

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