降谷さんの嫁 S【降谷零】

8 ページ9

.
降谷side







『A！？』




梓さんとわかれてから、愛車をぶっ飛ばし家に帰りドアを開けても真っ暗なリビング



『Aいないのか！？』



電気をつけ、寝室や浴室至る所を探すが




『いない……』




シーンと静まっているリビング…
視線を落とすとテーブルの上に手紙が




『な…！！』



そこには
【しばらく家に帰りません
心配しないでください
p.s.仕事には行きますので A】
と示されていた



デパートの店で目があった時のAの表情を思い出す



『…A！！』



スマホと財布と家のカギを握り、外に飛び出した



電話を何度鳴らしても"おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていない為、かかりません"のアナウンスが流れるばかり




Aが行きそうな場所をくまなく探す



『はぁはぁ…いない……』



走り回ってるせいで額からは、汗が零れ落ちる




________




梓さんとは、Aにあげるプレゼントを買う為一緒にデパートに来ていた



今日の買い物デートをドタキャンしたお詫びで…



Aと目があった店で見た淡い水色のワンピースがとても魅力的だった…

様々な店で服を見ていたが、梓さんも「さっきのワンピースがAちゃんに1番似合う気がするなぁ」って…
だから、あれを買おうと店に戻ったら……








でもあれは、勘違いさせてしまう…
俺が逆の立場であれば、ブチギレていただろう…








『Aごめん…』









俺の独り言は風に流される______









.

9→←7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す