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諭吉と銀狼とネコ(3) ページ39

『異能に聞いてみる』

それは、やはり唐突で。
諭吉の理解の範疇を凌駕して。

「異能さん! 話をさせてください! 私の声、聞こえますよね!?」

それなのに。
夜風に負けじと叫ぶレイヤの声は、妙に頼もしく。

「異能さんは、何をしようとしてますか? 何がしたいんですか?」

背中を押してやりたくなる。
例え、それが間違ったやり方だったとしても。

「さっき言ってたこと、本当ですか? その娘を時のナントカに悶えさせ、とか聞こえたけど……。その娘って、私のことですか!?」

……いや。なぜだろう。
なぜ、間違ったやり方かもしれない、と思ってしまうのだろう。

「もしも私を……、なんか、あの……、私を苦しめるようなことをしようと思ってるんだったら……、理由を聞かせてください!」

それは……、自分に経験がないからだ。
レイヤのような生き方を、してこなかったからだ。

「どうして、そんなことしたいのか。なにか、理由があるんですよね!?」

自分の通らなかった道を、間違いではないか、と疑うことで。
自分の通った道は正しかったはずだ、と思いたいのだ。

「もし本当に苦しめたいんだとしたら……、それをやめて欲しいって思う、私の話も聞いてください!」

だとすれば。
今、堂々と立つレイヤの姿が、見上げる諭吉に示すのは。
……新しい生き方。

「異能力とか、武力とか……、攻撃したり、相手を傷つけたり苦しめたり……。そういうの、一回ストップして……、それで……」

これまでの諭吉の生き方とは違う。
新しい生き方。

「それで……、話、しましょう! 話し合いましょう!」

レイヤと共に生きると決めた諭吉の。
これからの生き方。

「だから、お願いします! お話し、させてくださいっ!!」

まるで羅針盤のように。
諭吉に未来を指し示す。

そんなレイヤの、隣に立ちたい。

見上げるだけでなく。
同じ未来を見つめるために。

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設定タグ:文スト , 福沢諭吉 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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カナコ(プロフ) - 名無し40367号さん» 返信ありがとうございます!だいぶ更新が出来ずにいて、長々とお待たせしてしまって、本当に申し訳ありません。今後もゆっくりになってしまいますが、この作品が好きと言ってくださる名無し40367号様に飛んできていただけるよう頑張ります!よろしくお願いします!! (2023年3月30日 15時) (レス) id: 877faacbee (このIDを非表示/違反報告)
名無し40367号(プロフ) - カナコさん» 返信ありがとうございます!本当にこの作品が好きで通知来た瞬間嬉し過ぎて飛んで参りました。本当にありがとうございます。 (2023年3月30日 14時) (レス) @page40 id: 7bff5eda1b (このIDを非表示/違反報告)
カナコ(プロフ) - 名無し40367号さん» コメントありがとうございます!ものすごく久しぶりに読者様からコメントいただき、今ちょっとどうしていいかわからないくらい動揺してます。これからも楽しんでいただけるよう、更新頑張ります!コメント本当にありがとうございました!! (2023年1月10日 18時) (レス) id: d8c57c683a (このIDを非表示/違反報告)
名無し40367号(プロフ) - いつも神作品をありがとうございます!これからも頑張ってください! (2023年1月10日 18時) (レス) @page24 id: 7bff5eda1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カナコ | 作成日時:2022年5月18日 12時

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