魔王退治とかひょいひょいって終わらそーよ【殺せんせーQ！】 (ページ3)

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Q1.-3 ページ3

クヌギガオカ駅へ向かう私と渚と杉野。

『いやー、なーんでこうも急に魔法強くなっちゃうのかなぁ…』

「うーん、僕も急に『ちから』とかパワーアップするからな…」

「俺この前パワーアップの呪文掛けたら二日後にパワーアップしたぜ！？」

困った困ったと話しながら帰っていたのである

すると後ろから冷やかしの声が

「おっ E組じゃん…」

もう慣れた。冷やかされるのも。

三人で顔を見合わせ困ったとまた口を揃える

困ってばかりだな私達

ただ落ちこぼれ、とばかにしてくるやつら

どうしてこんなやつらが勇者になんてなれるんだろう

と私はずっと思っていた

「お前らスライムも倒せないんだって！？」

「しょうがねえよこいつらまともに魔法も使えないんだもんな！」

[D組があらわれた！]

渚を囲み見下すように話すD組

『いやいや、私スライム倒せるし』

「なっ、お前」と口を揃えたD組

こうみえても魔法だけは上手に使える私

急に魔法の威力が上がり自分でセーブ仕切れなくなる、素行不良という理由でE組に落ちたけど

でも、母さんも父さんも「全然おっけー！」みたいなノリだったし、髪を染めてることも、「可愛いからおっけー！」と許してくれた

『てゆーか弱いものいじめだいはんたーい』

というとD組は舌打ちを渚を突き飛ばした

「お前ら出来損ないがいると学校の品格が下がるんだよ！」

「早くやめちまえ！」

「渚！」

『大丈夫！？』

「う、うん…」

あんな風にばかにされても私以外のみんなだーれも抵抗しない

それも仕方ないと思う

差別もされ続けた私達E組

半ば、諦めているのだろう

＿魔法をうまく使えない自分たちが悪い

クラスメートが言っていた

こんな風な教育どうかと思うよ

なんて思いながらお互いの家に無言のまま帰った