【歌い手】そらるさん！【そらる】

私とあの子と▽7 ページ21

また追いかけっこ…また追いかけっこ…





と嫌になるくらい呪文を唱えていると




「机の上に鍵あるのでそれとればいいんじゃないですか？」




とからふる


ポッキーを悠長に食べていたふるちゃん



私のポッキー食いやがってこのやろ((



こんなことを考えていても鍵を取らなきゃゲームは進まない訳で


『せやな』と96ちゃん風に軽く返事をして鍵をとった




すると






青鬼が私の方を見てきた






………









『うわぁぁぁやっぱ動いたよもおぉぉぉぉ！』




と遠吠え←


それに続いてからふるが




「とりあえず逃げましょ」



と楽しそうなきゃっきゃうふふな声




もうこうなったら【天月-あまつき-】こと天月くんに名付けてもらった私の名前を呼ばなくては！！！と思い




『うおお韋駄天のムニアァァ！』



と叫ぶ。[韋駄天(ｲﾀﾞﾃﾝ)]は仏教の神様？みたいなやつです(((



かっこいいでしょ？？


お？


と思いながら逃げていると



うっわ…とからふるが声を漏らし



「熱血だぁ」と呟いた


え？熱血？そうかな？


となぜか照れる私


何照れてるんですか…という冷ややかな目で見られたので無心に操作する




叫び続けてなんとか巻いた青鬼。



「休憩しましょっか！！！」



とからふるの声


やっと休憩…


と思い


私は適当に返事をしてスマホをこれまでにないくらいのスピードでスクロールした





LI★Eの愉快な電話音





{はい…}と小さな声で電話に出てくれ電話主




『そらるさぁぁぁああああんんん！！！助けてぇぇぇええええ！！！』




と音割れするくらいの声量で叫ぶ


隣にいたからふるは耳を手で押さえている



{るっさ……}とそらるさん



もう怖すぎて



『そらるさん来てくださいもう来いください』



と意味不明な日本語を発し電話を切る



はぁはぁ…と息を切らしている私


隣で新しいポッキーの箱を開けるからふる





カオス()



私もポッキー食べよ……と思い手を伸ばすと



「駄目です今からマンション作るんです食べないでください！！」



と一息で言うからふる


私のだけどな。と思いつつマンションってなんだ？と疑問を抱く


そもそもtwitt★rを始めたばかりの女の子がどうしてこんなに人気になったのかと振り返ってみると




アホだということがわかった←



確かに意味わかんないところでさかたんと気が合うし、かけ算わかんねぇってい言ってたなと振り替える



私この子とやって行けるかなと思いっきり白目を向いていると



ピンポーン



と機械音がなった

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