みんなの俺と、誰かのあなたを

episode.37 ページ38

side 蓮



「え、今、なんて、、」

目「好きです。名前さんが」



抱きしめていた体を離して名前さんの顔を見ると


さっきとは違う顔の赤らめ方をしているように思えた



「本気で、言ってますか、？」



敬語になった彼女に


酔いが一気に冷めたんだって分かる



目「俺は嘘はつきたくないタイプです」

「でも、目黒さんは…目「蓮」

目「さっきまで、蓮って呼んでたじゃないすか」

「……、蓮は、私に彼氏いること、知ってるよね」

目「知ってます」

「なのに、、？からかわないでよ、笑」



ふい、と顔を背けて


さっきまで俺のものだったお酒をまた飲む



目「名前さんは、間接キスはいいんですか？」

「……私は元々、そういうの気にしないから」

目「酔い覚めてます？」

「そりゃ覚めるよ、。急に、、好き、とか、言われたら、」



絶対言われ慣れてそうなのに


そんな反応をするなんて


もっともっと、好きになる



目「からかってなんてない。本気です」



真っ直ぐに名前さんを見ていても


彼女の視線は俺には向かない



「早すぎるよ、出会ってから」

目「一目惚れって言葉があるじゃないですか」

「見た目で選ばれても嬉しくない、」

目「見た目だけじゃないです。雰囲気とか、あと、なんかこう、ビビッ！！ってきたんです」

「なにそれ、笑」



ふんわり笑った彼女はまたはっとして


少し真剣な顔に戻った



「それに、蓮は簡単にそんな事言っちゃいけないんじゃないの？」

目「なんで？」










「……………蓮は、モデルさんだから、」

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