episode.9☃︎ ページ9
side 翔太
月曜日の朝
何も変わらないまま学校へ向かう
玄関に見えた見慣れた後ろ姿
少しだけ早歩きすれば
その小さい歩幅にあっという間に追いつく
渡「よっ」
「わっ！…なんだ翔太か、びっくりした笑」
左耳には昨日あげたピアスがそのままあって
なんとなく嬉しくなる
「昨日ちゃんと勉強したー？」
渡「当たり前。もうばっちり」
「って、毎回言ってる気がするけど。いっつも範囲間違ってるじゃん」
渡「ふはは笑 今回は違うといいな笑」
呆れたように笑う名前
いつぶりだっけ、こんなに普通に学校で話したの
渡「今日部活あんの？」
「平日はほぼ毎日かもねー、土日休みだったし」
渡「ふーん。」
渡「……一人で帰ってんの？」
「あー、、。辰哉と帰ってたけど、先週は1人だったり康二くんだったり」
渡「そっか、。」
渡「………、あ、一緒にっ……」
帰ろう
その一言が言えないのは
美「あ！翔太、名前ちゃん。おはよ」
渡「おはよ」
「おはようございます、笑」
美咲の姿が見えたから
「じゃ、私行くね」
美咲にぺこっと頭を下げて
名前は階段を上っていった
美「名前ちゃんと来たの？」
渡「んーん。学校の真ん前でたまたま会っただけ」
美「そっか。……あ、お泊まり、楽しかった？」
渡「うん。楽しかった」
美「、よかったね笑」
目の前で悲しそうに笑う美咲
彼女の目に、俺は今どう写ってるんだろう
渡「なに、嫉妬？」
美「いや、そんなんじゃないし……、」
渡「笑、今度、2人で泊まりする？」
美「したいっ！」
嬉しそうにそう言った美咲
何度見ても変わらない綺麗な顔で
あぁ、この人がやっぱり好きなんだろうな、って思う
美「今日部活？」
渡「うん」
美「私待ってるからさ、一緒に帰らない？」
渡「美咲がいいなら」
美「じゃあ待ってる！」
またあとでねー！って大きく手を振る美咲に
小さく手を振り返す
涼太は、俺の気持ちはもう決まってる、って言ってたけど
俺自身、正直その言葉に納得がいってない
美咲に対する気持ちと、名前に対する気持ちは全然違う
俺にとっての好きは、美咲のことで
じゃあ、名前は？
このとられたくないって思いは？
初めての感情でなんも分かんねぇよ
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わなべ(プロフ) - ひとみさん» コメントありがとうございます(՞ . .՞)💕楽しんでいただけて良かったです❕ (9月30日 1時) (
レス) id: db17bb0c77 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ - とても素敵な作品でした。交錯するそれぞれの恋心に、どんだけ涙を流したか。素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございます。 (9月26日 14時) (レス) @page34 id: 319b643458 (このIDを非表示/違反報告)
わなべ(プロフ) - tomoさん» コメントありがとうございます*_ _)私好みの翔太くんなので心配でしたが楽しんでいただけて何よりですᙏ̤̫⑅*こちらこそ、ありがとうございました(ㅅ´ ˘ `) (2022年7月15日 16時) (レス) id: db17bb0c77 (このIDを非表示/違反報告)
わなべ(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます*_ _)ご満足頂ける作品になって良かったです♪リクエストありがとうございます🖤 (2022年7月15日 16時) (レス) id: db17bb0c77 (このIDを非表示/違反報告)
わなべ(プロフ) - uraranさん» コメントありがとうございます*_ _)こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました(*´ω｀*) (2022年7月15日 16時) (レス) id: db17bb0c77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わなべ | 作成日時：2022年5月24日 0時
