episode.20* ページ20
side 照
昨日の今日で日曜日の部活
もともと来る予定じゃない名前が来ないのは当たり前のこと
昨日のことが頭から離れないまま
集中も出来ずに部活が終わった
岩「みんなおつかれ」
『おつかれっしたー』
部室で着替えて教室に向かうと
読書をして待っている阿部がいる
岩「よっ」
阿「お、照〜。思ったより早かったね。部活お疲れ様」
阿部の前の席の椅子に反対向きに座って
机に思いっきり頭を伏せた
阿「わざわざ休みの日に呼び出すなんて珍しいね。どうかした？」
岩「……俺マジでやらかした」
阿「昨日からそれしか言わないけど、何したの？」
岩「ごめん。マジで引かないで」
今まで中学校の時名前と付き合っていたことは
本当に誰1人知らない
そこから阿部に説明して
高校で名前と再会して惹かれて
それでも美咲と付き合って
昨日うっかり復縁したいなんて言ってしまったことを話した
阿「照と名前付き合ってたんだ……。全然気づかなかった……」
岩「そりゃそうだよ。俺あの時は名前のこと好きじゃなくて、二人で遊んだりもしなかったもん」
阿「照最低」
岩「俺マジであほだよなあの時。あーくそーー、、」
岩「………………俺、これからどうしたらいい、？」
自分でも混乱してる
勢いで美咲と別れるなんて言ったけど
簡単に別れられるほど軽い気持ちで付き合ってないし
美咲のこともちゃんと好きだから
好きだからこそ
名前と美咲、どっちなのかはっきりさせたかった
阿「照はさ、どうしたいわけ？結局名前と美咲ちゃん、どっちと付き合いたいの？」
岩「……………………」
岩「………美咲を手離したくない。でも、名前の笑顔を1番近くで見ていたい」
岩「阿部はしばらく名前に会ってないから分かんないと思うけど、あいつ完全に笑うこと減ったんだ」
何があったのか分からない
でも
中学校の明るい性格の名前はいなくて
いつも落ち着いている、冷静な香凜になっていた
口数も減っていたし
いつも友達に囲まれていたはずの名前は
学校で見かける度に1人か、2人でしか歩いていなかった
岩「こんな俺が言うことじゃないけど、名前の側にいて、あの頃の名前でいてほしいって。……思っちゃったんだよ」
ワガママにもほどがあるぞ、俺
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ぺなち - 翔太くんいじらしい笑笑 キャラ全員かっこいい！康二くん推し！ (2022年8月5日 15時) (
レス) id: 1e62b7e17f (このIDを非表示/違反報告)
るる - やばい、面白すぎる。 (2022年8月5日 15時) (レス) @page13 id: 1e62b7e17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わなべ | 作成日時：2022年2月6日 19時
