6 ページ30
「違うよ大ちゃん。」
いのちゃんはいったんカバンを置いといて、拗ねて俯いてる俺の肩を掴んで顔を覗き込んだ。
「俺も大ちゃんと一緒がいいよ?でも大ちゃんはみんなでワイワイするのが好きなんでしょ?そんな大ちゃんの楽しみを奪いたくないの。本当は俺も打ち上げ好きだし参加したいし、ね?でも今の状態じゃ打ち上げに行ったって何も食えなくて、ただの拷問じゃん」
えっ?
いのちゃん、そんな理由で…?
「一緒じゃなくても、大ちゃんには美味しいものいっぱい食べて、ずっと楽しく笑っててほしいの」
なんか、自分のすね方が幼稚過ぎて情けない…
「ちゃん…」いのちゃんの目線と合ったら、『ん?』って返事をくれた。
「…分かった。そのかわりさ、治ったら俺がご飯連れてってあげる!何がいい?今一番我慢しているもんとか」
「じゃあ、大ちゃんのフールコースで♪」
「…もう!すぐそっちに持ってくんじゃねえよ!!」
あはは、やっぱかわいい大ちゃん最高だぁって、俺めっちゃ怒鳴ったくせになぜかいのちゃんが嬉しそうに肩を揺らしてヘラヘラ笑いだした。それと同じタイミングで携帯の提示音が鳴って、「あっ、マネもうすぐ着くって、先に行くね」って、俺の頭をポンポンしてからリビングを出ていった。
さっきのディープキスといいちょっぴりチャラい口答えといい、なんか、いのちゃんが通常運転しすぎて、すげぇ悔しい。
昨日はあんなにナヨナヨしててかわいかったのに…!
俺の彼氏力、ようやく見せ場作られたのに…!
121人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yoku | 作成日時:2019年3月3日 23時