検索窓
今日:24 hit、昨日:12 hit、合計:43,201 hit

11 ページ11

…ん?どういう意味だ?
俺に見せられない顔って何?

「言ってることがわかんないけど…」

「だから…!」もうどうにでもなれって感じで、おまけにやたら早口で言い出して、「この絶賛むくみ中で顔色悪くて超絶ブサイクな顔大ちゃんに見られるの嫌なの!」

さっき飲んだ薬が効いたのか、くぐもった声はいつものマシンガントークに戻った。

…だっせーから言わせんなよ…
なんで今日きたんだよ、コンディション最悪の日に…
だの。


「ちゃん…」


心配かけたくないのになんで来たんだよ…
だの。


「いのちゃん、」


こんなぶざまな様子見られるの嫌なんだよ…せめて大ちゃんの前ではカッコイイいのちゃんでいさせてよ…
だの。


ブツブツ言ってる途中だんだんパニック状態になりつつ、何回も声かけてみたけど聞こえないようだった。

いつも飄々としててどんなシチュエーションでも冷静ないのちゃんがこんなに混乱してるのを初めて見た。

しかも、“大ちゃんの前ではカッコイイいのちゃんでいさせて”って…黙ってた理由ってそれ?
…不謹慎なのわかってるけど、カワイイ。
メッチャクチャカワイインデスケド。


「けい。」

そろそろ俺の話を聞いて欲しくて、小さく屈んでいるいのちゃんに低い声でそう呼びかけて、そしたら案の定、

「…ほぇ?」って、ひょいと見上げた。

名前呼び。いのちゃん相手にこの手ははずさない。
やっとこっちに向いてくれた。


きょとんとした顔もかわいいな。

でもやっぱり顔色良くないな。

そう思いながら両手でいのちゃんの頬を包むと、そのまま近づけて、唇を重ねた。

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , いのあり , 伊野尾慧   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:yoku | 作成日時:2019年3月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。