論破させないもんね。【青】

も ページ7

ころんside

どうしよう……。


あの時、僕は反対側にある行ってたんだけど流石に誘ってくれた罪悪感に負けて戻ってきた。

でも僕は、衝撃の事実を見たんだ。



さ「よっ。そこのおねーさん
俺とお茶しない？」
『奢ってくれるなら良いけど、ころん知らない？』
さ「まぁまぁ」



あんなに僕のことを応援してくれたさとみくんが、Aをナンパしてるところを。

知り合いだから、ナンパとまでは行かないけど一緒に……


僕が離れたのが悪いんだけど、なんか裏切られた感がある
今まで僕の恋を応援してくれてたさとみくんは全て嘘、ってこと？



……なぁーんだ。
結局振られちゃうのか。

……僕とさ、さとみくん
幼稚園の頃から一緒で、長年の付き合いだからさとみくんがAのことを好きなのは中学の時から薄々分かってたよ。

いや、……分かってたつもり、かな。


あーあ。折角実りそうな僕の恋。
呆気なく散っちゃった。


マドンナ、だもんね。Aは。
僕なんかよりさとみくんがいいに決まってる。


今度は僕がさとみくんの恋を応援するよ。
僕が、恋のキューピットになる。



僕は帰ろうと思って出口に足を進めた。



店員「只今雨が降っております。
お帰りの際はお気を付けて」


えぇ…。外を見ると雨が降ってる。
これじゃ帰れないよ……
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さとみside


『キャラメルフラペチーノのトールでミルク多めココアパウダー少なめでお願いします』


平然とした顔で店で1番高いものを頼むところが彼女らしい

俺らは今スタバに居る。

さ「えー……コーヒモカのトールひとつで。」
店員「お会計は、○○○円です」


店員に言われ、俺は財布からお札を出そうとする。
横でAも同じことをしようとしてて、慌てて止める。


さ「こーゆーのは、女は素直に男に奢られときゃいいの。」
『はいはい。
じゃ遠慮なく奢ってもらいマース』


遠慮しろよ……wと苦笑しながら会計をすませる。
すると、店員が熱意の籠った目でこっちを見た。


店員「お二人さん、もしかして付き合ってますか？良かったらこれどうぞ！今日はカップルデーなので。」


押されるがままに渡された紙を受け取り、Aと読むと、「今ならカップルで来る半額！」と。

Aと俺は、これを見て始めてころんのことを思い出した。


『あ……そういやころんどこ行ったんだろ……
アイツ馬鹿だからなw……』


A、笑ってるけど内心絶対心配してる。
目がそう言ってる。

っし。探してくるか

ん→←い

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