私、これでも夢主だぁぁぁぁ！【stxxx】

夢主19 ページ22

るぅとside


る「...」


例の3日間だけシェアハウスをすることになったあの子のスマホの壁紙...


僕達の実写だった。


人のスマホを見るなんて気持ち悪いけど、緊急事態だったから仕方ない。


有本さんのスマホに来る通知は、殆どがすとぷり関係だった。


予想はしていたけど、やっぱりリスナーさんって分かると怖いんだよなぁ…




先程までリズム良く鳴っていたタイピング音が止まる。



ずっと前に来たあの害悪リスナーさんのことが忘れられない。
別の意味で。


だから今度はバレないように、活動に支障が出ないようにみんなとシェアハウスすることになったんだけど...



結局は無駄、何だろうか...




僕はこのまま考えていても、何もならないと思い少し部屋の外へ出た。

シーン、としている。



そっか。24時間リレーするからみんなその準備してるのか...

お水1口飲んで帰ろ、そう思った時だった。




『リアコこじらせてーっ
しんどいぃー！』



決して上手くはないが、思いがしっかりこもったような歌声が聞こえてきた。

何も考えぬまま、僕はその歌声が聞こえる方向へ足進めて行った。




『愛してるよファンだけど同じ人間を
好きになっただけじゃんー！』




有本さん、か。

量産型じゃないし、なんとなく素直そうな子だったから、害悪ではなさそうなんだけど。




やっぱり怖くなる。



・・・怖くなったんだけど、嫌いにはなれなかった。




何故なら。













その歌声に惚れてしまったから・・・。






歌を聞いてから、静かに自分の部屋に戻った。


そして、リレー放送について考え始める。



あの子とのことを考えないように。

頭から追い出して。






じゃないと・・・・。

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