敬語美少年×敬語美少女。【黄】

幸せのシンデレラ ページ15

Aside



あのプロポーズから2ヶ月______
今日は私達の結婚式です。


あの後話を聞くと、るぅちゃんは成績が良くて2年早く大学を卒業し帰ってきたとか。


それで慌てて日本に帰り、マドンナちゃんと私の指輪を買いに行ったらしいです。




2ヶ月ですよ、2ヶ月……

2ヶ月の間に、るぅちゃんは大手の音楽会社に就職し、私達は同棲を始めました。


そしてドレスを決め、結婚式場を予約し結婚式です。
この長いベールを被るのが夢だった、なんて思ったりします。




フワリと膨らんでいるスカート、眩く光るダイアモンド。綺麗です……

着替え室で着替え終わり、ドレスに見惚れていると。


ｺﾝｺﾝｺﾝ



「神父様の用意が出来ましたので、新郎様とご一緒においでください」
『分かりました。』


いよいよ結婚ですね。
ここまで長かったです……！！



る「Aっ」


ドアのところからちょこんと顔を出するぅちゃん
ふふっ、可愛いです。


衣装がよく似合ってて、カッコ可愛いって感じですかね？？



『行きましょうか。』
る「そうですね。」


私達は腕を組んだ。






「それではご入場下さい！！」


式場にるぅちゃんと入ると、目に入るのは多くの人。
歩きながら周りを見渡してみる。


私のお父さんは泣いていてお母さんが宥めています。


あと、マドンナちゃんところんさんも居ます。
あの二人は一ヶ月前に結婚し、仲睦まじくやってるみたいです。





(結婚式分からんから飛ばすね)






神父「……それでは誓のキスを。」




その言葉に合わせ、るぅちゃんの整った顔が近づいてくる。
私は目を瞑り______




ﾁｭｯ



2度目のファーストキスをした。




○○○


る「はい、ケーキあーん」
『んぐっ、ちょ、……美味しいです！！』


るぅちゃんにケーキを口に入られられるが、美味しいです！とても。
生クリームたっぷりでずっと食べられるくらい……



る「あ、そうだ。」



私が料理を頬張っていると、何かを思い出したるぅちゃん。



る「A……」



まさか、この質問がアレだなんて。



る「敬語……」


1文字1文字噛み締めるように言うるぅちゃん。
ここまで来たら、私も思い出しますよ。

私達の代名詞とも言える、あのやり取り。



……そろそろ、終わらせましょうか。
もう夫婦ですし。





る「敬語やめません？？」

『うん。私が辞めたらるぅちゃんも辞めるんだよ？？』

る「えへへっ、勿論！！」


これからは、敬語無しの夫婦になろうね！

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