向井くん17歳、梅雨の頃 ページ14
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「向井くん…ついに指定のシャツも脱いでしまったのね…」
向井「ふーちゃんせんせ！見てやこのＴシャツ〜！めめがくれてん！」
「もらったものを早速着てるの？」
向井「そりゃ今日着ないつ着るねん！って感じやろ？」
「『この瞬間、世界の中心は間違いなく俺』…？」
向井「俺誕生日やねん今日！せんせ知ってた？」
「あー…さすがに受け持ちじゃない生徒のことはそこまで、」
向井「…ひどい。普通に傷ついた」
「えっ！泣かないで向井くん！あなたに限ったことじゃないから！」
向井「それはそれで悲しなるねんけど」
「そういえば、めめって目黒くん？」
向井「そうそう！めめのこういうしゃれてるとこが好きやねんな〜俺」
「それはしゃれてると言うの？」
向井「まあ今日からしばらくは俺の方がお兄さんやから？弟として可愛がったるけど？」
目黒「何やってんの康二」
「目黒くん」
向井「めめ〜！！何？俺のこと好きすぎて探してくれたん？」
目黒「次移動教室なのに全然帰ってこないからじゃん」
向井「あ、そうか！いや〜悪いなぁ」
目黒「…いいけど。Aと何喋ってた？」
「何って…」
向井「えぇ、嫌やなあめめ嫉妬？俺とふーちゃんせんせがそんなやましいことするわけ、」
目黒「何喋ってた？」
向井「ひ、」
「向井くんの誕生日の話ですよ」
目黒「誕生日…」
向井「そう！めめがくれたＴシャツ自慢しててん！なーせんせ！」
「随分嬉しそうに自慢されたわ。向井くんは目黒くんが本当に好きなのね」
目黒「俺はAが好きだけど？」
向井「めめ…そこは嘘でも『俺もだよ♡』って返すとこや」
目黒「嘘でいいんだ？」
向井「あかん！嘘はあかんぞ！俺が傷つくからな！」
「向井くんは意外と繊細、と」
向井「せんせ、それはメモする必要ないんやで」
目黒「A、俺誕生日2月だから。2月16日」
「え？」
目黒「メモして」
向井「…めめはほんまにふーちゃんせんせ好きやな」
「メモはいいけど、そろそろ次の授業の時間よ。移動なら早く教室戻りなさい」
向井「はーい」
目黒「した？メモ。ほんとにした？」
「したから」
向井「はいはいめめ行くでー。はよせな授業遅れてまうわ！」
目黒「康二、引っ張らなくても歩ける」
向井「まぁまぁお兄さんについてこいって！」
目黒「は？」
「…仲のよろしいこと」
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藤奈(プロフ) - 彪冴さん» コメントありがとうございます！こちらのパロディはノリと勢いで書いてますのでテンポの良さなら負けません()登場人物全員ポンコツですがよろしくお願いいたします(^o^)シリーズも引き続きお楽しみくださいませ！ (2021年6月13日 12時) (
レス) id: a9ac3107ed (このIDを非表示/違反報告)
彪冴(プロフ) - 紅一点シリーズのあまふわできゅんとくるお話の流れも物凄く大好きなんですけどこのテンポ感と阿部先生の空回り具合が可愛くて可愛くてもう…終始にやにやしながら読ませていただいてます…かわいい…阿部先生とガチ恋勢がとてもかわいいです…… (2021年6月13日 2時) (レス) id: 18c953141a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤奈
| 作成日時：2021年6月12日 18時
