最愛と再会 ページ6
□□□
それは、想像より早く訪れた。
阿部「あ、霧島さん」
「……」
つい先日初対面を果たした最推しが、再び目の前に現れたのである。
しかも
深澤「えっキリちゃん？」
岩本「ふっか、馴れ馴れしいって」
特大オプション付きだ。
深澤「あれ？おーい」
岩本「え…気絶してます？」
阿部「霧島さん…聞こえてますか」
宇宙猫である。
最愛の推しと再会できたことだけで身体中のLOVEがビッグバンを起こしそうなのに、そこにいわふかだと…？
私、もしや今日が命日？
岩本「おい阿部。知り合い？」
阿部「あー、うん。この前クイズ番組の収録で」
深澤「全然動かないけど大丈夫？」
阿部「うん。この人、たぶんこういう人なんだ」
やべえ。何かやべえ解釈されてる。
推しよ、あなたの私へのイメージってどんなのですか。
ちゃんとかわいいですか。すきですか。
「あ、べ…くん」
阿部「はい」
深澤「喋った」
岩本「そりゃ喋るだろうけど」
「阿部さん…」
阿部「…何ですか？」
深澤「ねえもしかして俺らのこと見えてない？」
何を言えばいい。挨拶？なんて？
おはようございますかお久しぶりですか。いや、お久しぶりじゃないな。この前ぶりです？何だそれ。
うーんよくわからない。
とりあえず無難にいくか。
「すきです」
深澤「えっ」
岩本「…え？」
阿部「…はあ、」
「霧島ァ！！どこだ！！」
「っ！！」
阿部くんの溜め息らしきものと同時に聞こえたクソ男の怒声。
本当にあいつはいつだって私の邪魔をするな。
とはいえこれ以上放置するのは後が怖いので、大人しく声のする方へ向かうこととする！！
「また楽屋出てほっつき歩きやがって！何してんだ！！」
阿部「斉木さん…？」
「す、すみません。マネージャーが呼んでますのでこれで」
阿部「え、はい。また」
「深澤さんと岩本さんも、また。次は、きちんとご挨拶を…」
深澤「あー、はい」
岩本「お疲れ様です」
「それでは、」
阿部「っ霧島さん！…また、次の収録で」
「…はい、」
深澤「なんつーか…テレビで見るのとイメージ違うね」
阿部「今日は初めて会った時よりちゃんとしてたよ」
深澤「え、あれで？」
岩本「阿部のこと好きって言ったよな？」
深澤「そうだ！言った！何あれ！」
阿部「俺のファンなんだって…」
岩本「ファン？」
阿部「んー…つまり、俺担？」
深澤「何それ羨ましい」
／自軍のインパクトが強すぎる
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miku m(プロフ) - もう面白すぎです。恋愛も好きですが、また違う視点で書いてくれて読んでいて笑いがでます。こういう時こそ笑いって必要だと思います。これからも続きを楽しみにしてます🎵 (2022年2月9日 6時) (
レス) id: b2de02ad3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤奈
| 作成日時：2021年3月20日 13時
