◎知らなくていいこと ページ40
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Fukazawa side.
渡辺「ほんとよかったな、大した怪我じゃなくて」
なべの言葉にその場の全員が深く頷いた。
阿部ちゃんが機材の下敷きになったってのは、間違いじゃないけど、間違い。
正確には倒れてきた機材がぶつかってその場に倒れてしまった。
怪我は、打撲と少しだけ擦り傷も。
でも想像よりずっと軽いそれに安堵した。
向井「阿部ちゃん、ほんまに大丈夫？」
阿部「ん、平気だよ」
岩本「一応手当してもらった方がいいよ」
目黒「スタッフさん、今消毒とか取ってきてくれてるって」
阿部「あ、ねぇふっか、…Aは？」
ほんとに、怪我したのは自分だってのに何でそんな顔するんだか。
分かってるよ。辛いよな。
俺だって、自分がいなくなることにAがどれだけ怯えるかなんて容易に想像がつく。
深澤「佐久間とラウールがついてる。だから…たぶん大丈夫」
阿部「そう…」
深澤「あーでも怪我はしてるかもしんない」
阿部「え、何で！？」
深澤「んー」
Aが狼狽える姿なんて久しぶりに見た。
それに、俺も驚きが隠せなくて、傍に駆け寄ることもできなくて、
改めて、佐久間のことをすごいと思った。
普段強く見える佐久間やAは単純な衝撃に弱い。
阿部ちゃんが怪我したって、具合も知らないで簡単に心を崩すAに、それを受入れられない佐久間。
きっとあの場に残るのは俺じゃだめだったと思うんだ。
あの時の2人を支えるには、同じように心の強いラウールじゃないとだめだった。
ラウ「阿部ちゃん！」
その声に全員が振り向く。
そこには手を繋いだ佐久間とA、それに寄り添うラウール。
阿部「A、」
あぁ、やっと、Aの目から涙が零れ落ちた。
「亮平、くん…」
阿部「A…おいで」
そうしたらもう、Aは阿部ちゃんへまっしぐら。
きつく抱きしめ合う姿に、俺まで涙腺がゆるみそうになる。
宮舘「ふっか」
深澤「何？」
宮舘「いや？泣いてもいいんだよって思って」
深澤「ふは、泣かないから。今すげーホッとしてるし正直涙腺はゆるんでるけど、泣かないよ」
宮舘「ふふ、そう」
傍では安定に康二が鼻をすすってて、照とめめは謎にハイタッチしてる。
なべは…涙をこらえてむっとした顔。ほんとAのこと好きだよな。
さぁ、あとは佐久間だ。
ラウール、頼んだぞ。
／信じていること
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美紀(プロフ) - 作者さんもコロナウイルスと最近寒くなってきてるので風邪などにも気をつけてくださいね (2021年1月19日 12時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
藤奈(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、いつもありがとうございます！【3】もよろしくお願いいたします〜！美紀さんも体調にはお気をつけくださいね。 (2021年1月13日 19時) (レス) id: a9ac3107ed (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年1月12日 13時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤奈
| 作成日時：2021年1月11日 19時
