9話 ページ10
クウカ「上手くいったみたいね」
クウカもミケッティオの様子をうかがいながら言う。
貴方/ジンペイ「「うん！/おう！」」
刹那、ミケッティオの瞳が真っ赤に染まる。
ミケッティオ「だぁれがペットだってぇえええええ？！！」
その激昂ゆえかミケッティオの体からえげつないエネルギーが放たれ、空気を振動させる。
どうやらジンペイ『ペット』という単語が、ミケッティオの怒りを最大限まで引きずり出してしまったらしい。
首輪もエネルギーでカタカタ揺れており、今にも壊れそうだ。
マタロウ「ヒィィィィィっ！」
クウカ「まずい！首輪も長くはもたないかも！;」
コマ「Aちゃん！ジンペイ君！」
コマに声をかけられ、そっちを振り向く。
コマ「あれに乗って逃げよう！」
叫び気味に指差した矢先には…
マタロウ「モノレール？！;」
ジンペイ「よし、行こう！」
貴方「えっ？でも…;」
ジンペイ「いいから！」
ジンペイは半ば強引にAの手を取り、コマたちと共にモノレール乗り場目掛けて駆け出した。
ミケッティオ「………」
A達の方をゆっくりと振り向くその瞳は真っ赤に染まりあがり、鬼の様に吊り上がっていた。
・
・
5人がモノレールに転がり込んだ途端、タイミングよく扉が閉まってくれる。
ジンペイ「間に合ったぁ〜……」
みんな床に膝をつき、乱れた息を整える。
扉越しから外を見やると、ちょうど駅の階段を上ってくるミケッティオの姿が見えた。
ジンペイ「へへーん♪追いつけないだろ〜！バーカバーカ！や〜い！」←
ジンペイは窓から身を乗り出し、歯を見せてミケッティオを挑発する。
貴方「ちょっとジンペイ！そんなに挑発したらミケッティオが＿＿＿」
言い終わる前に、Aは己に向かってミケッティオの回し蹴りが飛んでくるのを見て慌てて後ろに身を引いた。
ミケッティオ「フンッ!!」
ジンペイ/マタロウ「「うわああぁあぁっ！！」」
凄まじく鋭い音がモノレール内に反響し、ガラスや鉄の破片が床に散らばる。
モノレールの扉ももはや原型を留めていないくらいにひしゃげていた。
クウカ「Aちゃん、ジンペイ君、例の言葉を！」
貴方「そっか！猫にマタt＿＿＿」
そう言いかけたところで、Aの声が止まる。
ミケッティオの姿が見えないのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 112人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奈々みん - イラストうますぎ ！！！ (2021年7月5日 17時) (
レス) id: e596c1640d (このIDを非表示/違反報告)
さやぽん(プロフ) - イラスト32から…低画質？え？どこが？は？…そうか…画力で画質が上がっているのか(？)あなたの画力8分の7でいいから分けろください← (2021年1月20日 9時) (レス) id: 3c6cc4e869 (このIDを非表示/違反報告)
妖精・ナルル - お久しぶりです！だいぶアニメの方に近付いて来ましたね！相変わらずの神作者様、神絵師様でうらやましいです…本当に私に画力を下さい… (2020年10月15日 21時) (レス) id: deb228a12a (このIDを非表示/違反報告)
rose†blossom - アミーゴ．碧さん» アミーゴ.碧さんこんばんはrose†blossomです！！夜分遅くのお仕事お疲れ様です！！先程今日のイラストを拝見させて頂いたところヒロインの新たな妖怪HERO天照ですが他のイザナミや奥津姫より迫力的な可愛らしさが合って素敵ですね(／▽＼)♪ (2020年10月15日 20時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ．碧(プロフ) - ふぅわさん» ごめん！！！！本当にゴメン！！！！！！！！今お母さんにスマホ没収されてて…！！ただの言い訳かもしれないけど…(´;ω;｀)(´;ω;｀)お母さんに返してもらえるように説得するわ… (2020年10月14日 22時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アミーゴ．碧 | 作成日時：2020年9月28日 18時
