皆から愛されてる女の子は特別な妖気使い！ 妖怪学園Y Nとの遭遇 Part13

11話(超キリが悪くなるけど続編へ…) ページ50

チアキ「でも、あの子にはNビーコン反応しなかったっしょ」


マタロウ「そう…あの時点ではね」


貴方「どういうこと…？」



イマイチ理解できないAが眉を顰めて尋ねる。




マタロウ「天体観測部は、常にデータを記録し続けるために、


毎日部員の1人がこの部室に残って泊まり込み、



当番制で天体観測をしている」




マタロウ「毎日交代する瞬間、


泊まりをする観測当番に宇宙人が乗り移り続ければ、Nビーコンにも引っ掛からないんだ」


コマ「って事は、来星ナユをリモートコントロールしてる宇宙人は……」




マタロウ「今はお泊まり観測当番のあの子に乗り移っているはず！」







？「あれぇ〜？」


「「「「！！」」」」




Aとチアキにとっては聞き覚えのある、女の子らしい声が掛かってきた。


いつの間にやら扉の目の前に佇んでいた女生徒に、みんな息を呑む。




？「お客様ですかぁ〜？」



背後の月光のせいか、女生徒の顔に影がかかって余計不気味に見える。




マタロウ「あっ、いや…えっとぉ……;」



？「きゃ〜っ！Aちゃんもいるじゃないですか！


今日は星がとってもキレイに見えるんですよぉ！



こっちで一緒に観ましょっ♪」



女生徒は満面の笑みでAの手を握ろうとするも、床に落ちていた歯ブラシ道具に足を取られ、盛大にすっ転んだ。




？「きゃぁっ！？」



ずでんっ





貴方「えっと…大丈夫…？」


？「あいったたた……はいっ、もうこの通りピンピンしてますよぉ！


エルナ、ドジっ子なんで！



てへっ♪」



ニコッと笑って己の頭を掻いた。


あざとい。可愛い。あざと可愛い←




ジンペイ「これが本当に宇宙人か？」



疑いの眼差しで片方の眉を顰めるジンペイ。


マタロウは無言で女生徒に近づく。



エルナ「…？」


マタロウ「実は僕たち、あなたが宇宙人かどうか確かめに来たんです」


エルナ「え？！」



エルナはそのクリクリの瞳を丸くした…かと思えば、キラッキラの笑みで立ち上がった。




エルナ「そんな訳ないじゃないですかぁ〜！


確かに、天然すぎて『別の惑星から来たんじゃないか』て弄られたりはしますけどぉ〜…




エルナは宇宙人なんかじゃありませんよぉ〰…」



『涙目と上目遣い』というとんでもない技を使ってくるエルナ。


マタロウの顔は真顔かつ真剣そのもの……かと思いきや、





マタロウ「…勘違いでしたぁ〜！こんな可愛い宇宙人いる訳ない〜！//」

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