9話 ページ48
今まさに学園長邸から学校へ向かおうとしていたエマは、マタロウに指差されて目を開いた。
エマ「え…?」
「「「えぇぇぇぇえっ!?」」」
もちろん皆も目を丸くして驚愕する。
マタロウ「見ての通りエマさんは、一般生徒達の寮からではなく…学園長邸からの特別なルートを通って通学しています!
校門前、校舎前のNビーコンの反応が無かったということは……
エマさんこそが、宇宙人であるということです!」
最後にビシッとエマを指差して締めくくった。
エマ「わ、私が宇宙人?!」
当然の反応をするエマ。
貴方「待ってよ、マタロウ君!エマちゃんは宇宙人なんかじゃ…」
エマ「Aちゃん…!」
マタロウ「しらばっくれてもムダだ!
宇宙人め!
このNビーコンの反応が目に入らぬか!」
勢いよくエマの前にNビーコンを突き付けるが…
Nビーコン「……」
うんともすんとも言ってくれない←
マタロウ「…あれ?あれ?!……あれ…?;」
まさかの反応に、マタロウはNビーコンを振ったり耳に押し付けたりする。
が、一向になにも言いやしない。
エマ「マタロウさん…私が宇宙人だと思ってるんですか…?
酷い……!」
エマは目尻に溜まった涙をそっと拭った。
マタロウ「あ…」
物理的に石と化すマタロウ。
フブキ「泣かした…」
貴方「マタロウ君、最低…」
軽蔑の眼差しでマタロウを見やる女子組。
マタロウはビシャァァァンッッと雷を落とすと、エマに向かって頭が砕ける勢いで土下座し始めた。
マタロウ「すいませんごめんなさい!調子に乗りすぎちゃいましたホントすいませんすいませんすいません!!ホンットにごめんなさい!!」
血涙流す勢いでエマに頭を下げ続けるマタロウ。
エマ「…っ……」
宇宙人と言われたショックなのか、はたまた誤解が解けて安心したのか…
エマは一瞬ふらりとしたかと思うと、そのまま学園長邸の石階段に力なく腰かけた。
マタロウ「エマさん!?」
刹那、眠りについてしまったエマからゴワゴワした真っ赤なオーラが放たれる。
それは地面に降り立ち、次第に人の形へと変貌していき…
エンマ大王「…目の付け所は悪くない」
貴方「…!!」
Aの垂れた瞳が大きく開く。
ジンペイ「なんか出てきたぞ!」
チアキ「宇宙人じゃね?!」
エンマ大王「話を聞け!!」
威厳の籠められた静止の言葉に、皆が息を呑んだ。
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Kago - 流石っす!絵が上手いっす!!アミーゴ.碧パイセン (2021年12月16日 17時) (レス) @page20 id: a8a724e818 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 私、絵描くの下手で目とか描くの難しいんですよ!凄く綺麗で「ヤッバめっちゃうまいんですけど」って思いましたこれからも小説?頑張ってください(本音は実は好き過ぎて一回夢主ちゃん書いた人←ゑこれ読むの5回目です←ゑこれからも応援してます頑張ってください (2021年7月29日 0時) (レス) id: ecbed69c16 (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ.碧(プロフ) - 蝶姫さん» あぁああ!!!返信遅れてしまって大変申し訳ございません!!えぇぇぇぇぇえぇぇ((( 私の夢主ちゃんを描いてくれるんですか!!?嬉しい!!是非描いて欲しいです!!よろしくお願いいたします!!(もう描いてもらう前提) (2020年9月17日 16時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
蝶姫(プロフ) - 初めまして!! いつも小説読ましてもらっています!! アミーゴさんのオリキャラさん可愛すぎませんか?! もしアミーゴさんが良ければのオリキャラちゃん描いてもいいですか? (2020年9月12日 0時) (レス) id: 1eb1c14d48 (このIDを非表示/違反報告)
響宇(プロフ) - こんにちは…!!毎日アミーゴ碧さんの作品見てにやにやしながら一日が終わっていきます…笑 それといつもチアキくんとの絡みが多くてめちゃめちゃ嬉しいです…!もうアミーゴ碧さんの大ファンです、作品ともども大好きです…!!泣笑 これからも愛読させて頂きますっ!!笑 (2020年9月11日 17時) (レス) id: 56959af681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アミーゴ.碧 | 作成日時:2020年8月21日 13時