皆から愛されてる女の子は特別な妖気使い！ 妖怪学園Y Nとの遭遇 Part13

2話 ページ41

クウカ「皆お待たせ！クマ子さんを連れてきたわよ！」



スピーカーでも設置してあるのか、くぐもったクウカの声が施設内に響いた。



クウカ「ステージに注目して！」



ステージ…というよりかは机の上に、服屋にある着替え室のような赤いカーテンが被さっていた。




クウカ「それでは、雲池クマ子さんの登場です！」



ばさりと乾いた音を立ててカーテンが落ち、その中にいた人物の姿が露わになる。




「「「「えっ！？」」」」



そこに佇んでいた人物に、一同は唖然とした。


何故なら……









マタロウ「…クウカ先輩…？」



手と脚を添えて上品に立っていたのが、紛れもないクウカだったから。




クウカ「皆さんお久しぶり。ウチが雲池クマ子です」


貴方/ジンペ/コマ「「「え？」」」


ジンペイ「何言ってんだ？」



アホ毛を『？』の形にして呆けた声を上げる。



クウカ「着いて来れない皆さんの為に…VTR、スタート！」



まさしく用意周到。


クウカは事前に用意しておいた画面を皆に見せた。



題名『プロジェクトY ウチが戦った2ヵ月』



カッコいい効果音と共に現れた文字。

凝ってるなぁ…(((




映像が切り替わり、そこにはタイヤを引きずって懸命に走ったり、汗を散らしてエアボクシングを繰り返すクマ子野姿が。



貴方「クマ子ちゃん…？」



1〜29の間で、クマ子の腹回りが数センチほど細くなった！



コマ「クマ子さんが細くなった！」


フブキ「これってダイエット？」



そして30日目に差し掛かる。





クマ子『でやぁぁぁっ！』



必死に河原を走りまくるクマ子。


…30〜45までは良かった。







45〜46に切り替わった瞬間、一気に骨格が変わり身長が高くなった←


もう突然変異かと思うくらいに体形ががらりと変わった。←←



まだ細いとは言いがたいが。




マタロウ「急に別人になった！;」


フブキ「45日と46日目の間になにがあったの！？;」



突っ込まずにはいられない2人。



46〜60まで一気に経過し、60日目で今のクウカの姿と一致した。





クウカ「…という訳なの」


ごめんちょっと説明になってない(((




貴方「…クマ子ちゃんが、クウカちゃん……？」



ぽかんとしてクウカを見つめるA。




クウカ「そう。


つまり七雲クウカというのは、風紀委員会をあざむく為の仮の姿……



ウチは、本当は…









雲池クマ子なんです！！」



胸に手を当て、ズバッと言い切った。

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