15話 ページ35
貴方「かッ…ッぁ……っ」
ドーベル「どうした?さっきまでの威勢はどこに行った?」
呼吸なんかまともにできない状態でドーベルの声なんて聞き取れる筈がない。
だんだんと意識は朦朧とし始め、ぴくぴくと痙攣する手でドーベルの腕を掴んでいるのがやっとの状態だ。
それももう限界に近づいているが。
ジンペイ「クソォ…!!」
先程ドーベルに殴られた箇所を押さえ、2人の様子を指をくわえてみるだけの自分に怒りが募る。
刹那、3人に降り注ぐ青い光。
ジンペイ「!」
咄嗟に上空を仰ぎ見る。
青いコートを風になびかせた、碧く光る瞳。
貴方「…ぶる、、ぽん……」
満月を背にしてこちらに舞い降りてきたのは、紛れもないブルポンだった。
ドーベル「ほう…まだ居たか…」
・
・
タカヒコ(犬)「アンッ!ワンワンッ!」
牙を剥きだして電柱に向かって吠えまくるタカヒコ。
…いや、正確には電柱にしがみ付いているマタロウに向かってだが。
マタロウ「うわぁぁぁ…」
降りたくても降りれない状況に、マタロウがふと前方を見やってはっとなった。
マタロウ「あれは…ブルポン?!」
まるで月から現れたようなブルポンが視界に飛び込んできたからだ。
マタロウ「そうか!ブルームーンなら満月の力でパワーアップするのかも!」
・
・
ブルポンは音もなく3人の前に降り立ち、いきなりドーベルを睨み付ける。
ブルポン「満月の夜に力が発揮できるのは、キミ達だけじゃない。
それと、その手を放してもらおうか」
と、Aの首を締め上げている手を指差す。
ドーベル「…仕方がないな。今回は返してやろう」
ドーベルは乱暴にブルポンにAを投げつけた。
ブルポン「っ、」
ジンペイ「A、大丈夫か!?」
ブルポン「多分大丈夫。気を失ってるだけだと思う」
苦い顔でそう口にするブルポン。
ブルポン「(Aにこんな酷い傷を付けるなんて…許せない…!)」
ブルポンはAの額にそっと口付けを落とすと、近くの塀に横たわらせた。
ジンペイ「よし!変身!!」
ワーイ!
ブルームーン「ブルームーンが君を照らすよ…!」
ドーベル「フン…少しは楽しめそうだ…!」
ブルームーン「君は既に僕のブルーの中にいる!」
一周回って冷静になっているブルームーンは、そっとコマンドメダルをセットした
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Kago - 流石っす!絵が上手いっす!!アミーゴ.碧パイセン (2021年12月16日 17時) (レス) @page20 id: a8a724e818 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 私、絵描くの下手で目とか描くの難しいんですよ!凄く綺麗で「ヤッバめっちゃうまいんですけど」って思いましたこれからも小説?頑張ってください(本音は実は好き過ぎて一回夢主ちゃん書いた人←ゑこれ読むの5回目です←ゑこれからも応援してます頑張ってください (2021年7月29日 0時) (レス) id: ecbed69c16 (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ.碧(プロフ) - 蝶姫さん» あぁああ!!!返信遅れてしまって大変申し訳ございません!!えぇぇぇぇぇえぇぇ((( 私の夢主ちゃんを描いてくれるんですか!!?嬉しい!!是非描いて欲しいです!!よろしくお願いいたします!!(もう描いてもらう前提) (2020年9月17日 16時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
蝶姫(プロフ) - 初めまして!! いつも小説読ましてもらっています!! アミーゴさんのオリキャラさん可愛すぎませんか?! もしアミーゴさんが良ければのオリキャラちゃん描いてもいいですか? (2020年9月12日 0時) (レス) id: 1eb1c14d48 (このIDを非表示/違反報告)
響宇(プロフ) - こんにちは…!!毎日アミーゴ碧さんの作品見てにやにやしながら一日が終わっていきます…笑 それといつもチアキくんとの絡みが多くてめちゃめちゃ嬉しいです…!もうアミーゴ碧さんの大ファンです、作品ともども大好きです…!!泣笑 これからも愛読させて頂きますっ!!笑 (2020年9月11日 17時) (レス) id: 56959af681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アミーゴ.碧 | 作成日時:2020年8月21日 13時