17話 ページ47
クウカ「ハァ…ハァ……」
クウカは必死に腕を振り、望遠鏡を覗いているラントの元まで駆け寄った
クウカ「ラント君!皆が大変なの!」
ラント「どうした?」
肩で息をして訴えてくるクウカを見て、ラントが尋ねる
クウカ「なんか、魚の怨霊が…!;」
ラント「世話の焼ける奴らだ……!」
鬱陶し気に眉間に皺を寄せる。
ラント「…ん?」
ふと、空を見上げると……
ラント「あれは…!?」
なんと、それには眩しい光を放っているUFOの姿があったのだ!
UFOはどんどん彼方へと浮遊していく。
ラント「遂に見つけたぞ!」
そう声を張り上げると、ラントはUFOを追いかけ始めた
クウカ「ラント君!?」
クウカの声も無視して。
ラントが走って通り過ぎた木の後ろから、そっとナユが顔を覗かす。
ナユ「ふふっ…あなたはしばらく、オモチャと遊んでてちょうだい」
語尾に音符が付きそうな口調で、手に持っているカメラ付きコントローラーを器用に操作した。
・
・
貴方「どうしよう…!;」
魚キングデッドを目前にして、A達はグッと悔しそうに拳を握る
(多分)1番頼りになるシノブはダメ元で頼み込んだ交渉を2秒で決裂され、ぐるぐる目を回して地面に倒れ込んでいた。
A達3人もなんとか己の妖力だけでやり過ごしているが、それももう限界に近かった
ジンペイ「くっそぉ〜…ウォッチさえあれば…!;」
ジンペイは苦い顔で魚キングデッドを睨み付ける。
クウカ「皆大丈夫?!」
そこで、クウカが戻ってきた。
貴方「クウカちゃん…」
マタロウ「…あ……そうだ…!」
何かを閃いたマタロウが、目を開く
マタロウ「クウカ先輩!シャイニングウォッチって、まだ変身に使えますか?!」
クウカ「えっ?…うん、使えるけど……」
マタロウ「僕にもう一度、変身させてください!」
クウカ「えっ?でも…」
突然のマタロウの頼みに、クウカの大きな目が更に大きくなった
マタロウ「皆がピンチなのに、戦わない訳にはいきません!お願いします!」
クウカ「違うの、マタロウ君!このウォッチ、実は…そんなに効力ないの…」
クウカは眉尻を下げてシャイニングウォッチをジッと見つめる
クウカ「変身後も、能力が1.2倍になるだけなの…」
マタロウ「1.2倍!?」
マタロウはガビンッ!とショックを受けて指を立てた。
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アミーゴ.碧(プロフ) - キラキラの子供さん» 初コメありがとうございますですねぃ!!((( あ…愛読!?!?愛読なんて言ってくださるのあなたが初めてですよ???() 読書感想文??是非是非書いt(((強制退場 続き楽しみにしててください!! (2020年8月10日 23時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
キラキラの子供 - 初コメ?失礼しますですねぃ!←いつも楽しく愛読させてもらってます!いっそのことこれ読書感想文として書いて学校に提出しよう((殴 続き楽しみにしてます! (2020年8月10日 19時) (レス) id: c08226dfca (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ.碧(プロフ) - 妖狐さん» うはぁぁ…ありがとうございます、妖狐さん…!!毎日!?!見て頂いてるんですか!!?!光栄です、これからも頑張って更新します!! (2020年8月10日 18時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐(プロフ) - 初コメです!毎日この作品を拝見してます!更新頑張ってください! (2020年8月10日 18時) (レス) id: 9d9b92a8ce (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ.碧(プロフ) - 妖精・ナルルさん» おお!ナルルさん!!ご無沙汰しておりますm(_ _"m) そうそうそう!!早く『コマ君の母ちゃんがやって来た!』が描きたくて仕方ない…!!これからもファイトして頑張ります!! (2020年8月10日 17時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アミーゴ.碧 | 作成日時:2020年7月30日 19時