皆から愛されてる女の子は特別な妖気使い！ 妖怪学園Y Nとの遭遇 Part9

7話 ページ41

メラ「しかし、此処には体育道具なんか置かれちゃいない…」



目を細めて体育倉庫を見上げる





メラ「此所は権力と欲望の渦巻く、支配者の宮殿だ」







・






鉄剥き出しの錆びた階段を、ラントを先頭に上っていく。



扉を開けた途端、大音量の音楽がA達の鼓膜をビリビリ震わせた



マタロウ「うわっ！うるさっ！;」



もはや体育倉庫なんて比じゃない。


天井にはミラーボールが輝き、


壁には大きなスピーカーが設置されてある。



体育倉庫と思われる面影は全くなかった。



ジンペイ「学校にこんな所が！」


フブキ「へぇ〜、良いんじゃない？


なんかこう…踊りたくなって来るわね♪」



フブキはリズムに合わせて少し体を動かす



貴方「でも……なんか、悪い事してそうな人たちばっかりだよ…？」



フブキとは逆に、Aはちょっとビビッてコマに抱き着く



コマ「(Aちゃん………胸大きくなった…？)」←



見た目とは裏腹にとんでもない変態思考を繰り広げていたコマ。




と、思えばその温もりは遠ざかった



ジンペイ「Aに抱き着かれるのは俺だけの特権なんだ！」



ﾋﾞｰｯ!とコマに舌を突き出してAを抱き締める



ラント「ﾌﾟｯﾁｰﾝ」←何かが切れた音


フブキ「ﾌﾟｯﾁｰﾝ」←何かが切れた音


コマ「ﾌﾟｯﾁｰﾝ」←何かが切れた音


メラ「ﾌﾟｯﾁｰﾝ」←何かが切れた音


マタロウ「ﾌﾟｯﾁｰﾝ」←何かが切れた音



鬼の形相の5人がジンペイを引き剥がそうとしたその時、



急に音楽のテンポが変わった



貴方「？…なんだろう？」



気になって下を覗いてみると、


3人の不良男子がフロアの中心に進み出て踊り始めた



「俺達サイコー マフィアサイコー ついでにノーマンはサイコ♪


ヤクザじゃない 桜じゃない 勿論イクラじゃない Yeah♪



そうさ もうさ Flying saucer 皆でUFO見に行こう！


俺達マフィア 皆のマフィア 有能 万能 家賃滞納！Yeah♪」



歌……というよりラップが終わり、周りは拍手で包まれる



ジンペイ「おぉーっ！カッコ良い！」



ジンペイは手を叩いて喜ぶ



貴方「ダ……ダサい…;;」←



だがAは良く思わなかったのか、目尻をピクピクと引き攣らせて引いた



ラント「UFOと言ったか」


貴方「うん、言ってたね」


ラント「…………」

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