13話 ページ49
タツヒト「Aさんと姫川君は!?」
タツヒトは焦りに焦りまくってパソコンの画面を凝視する
画面には、涙を流すAとフブキの姿があった
タツヒトは「…良かった…無事だ……」
すると、パワちゃんが大きく腕を振り翳し、飛行船にガンッ!!と大きな岩をぶつけた
画面はパリンッと割れ、ブツリという音と共に真っ暗になってしまった
タツヒト「っ…追跡はここまでか……
何か新しい手を考えないと……」
タツヒトは眉間にしわを寄せて口元を歪めた
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フブキ「もぉ〜…無茶しすぎだよ」
夕方の砂漠。
オアシスのある木の根元にパワちゃんを凭れ掛けさせる
フブキ「いくら痛みを感じないからって、メカが傷つくのは嫌なんですけどっ」
フブキは愚痴りながら外れてしまったパワちゃんの左腕の関節をドライバーで直す
貴方「ごめんね、パワちゃん…私を庇ったせいで……」
Aは未だに自分を責め、体育座りをして膝と膝の間に顔を埋める
フブキ「でも、Aがあの時パワちゃんを押さなかったら、
今頃パワちゃんは阿波戸先輩たちに破壊されてたかもしれないのよ?」
貴方「でも…」
膝と膝の合間から透明の雫が落っこち、砂にじんわりと染み込む
パワちゃん「…………」
パワちゃんは自身の大きな手で、啜り泣いているAの頭を優しく撫でた
貴方「…!……パワちゃん…」
Aは顔を上げ、パワちゃんを見つめる
貴方「もしかして、慰めてくれてるの…?…私は悪くないって…」
パワちゃん「コクッコクッ」
忙しなく首を縦に振るパワちゃん
貴方「へへ…あの時のパワちゃん、すっごくカッコよかった!」
パワちゃん「……!!」
貴方「私とフブキちゃんを助けてくれて、ありがとう」
夕日に照らされて微笑むAの顔は、とても儚い
どことなく照れ臭そうな仕草をするパワちゃんはAから顔を逸らし、頭を掻いた
すると、パワちゃんの腕からパチパチッと軽い電流が走る
フブキ「あれ…?上手く接続出来てない…」
フブキ「どこか間違えちゃったかな……」
フブキが額の汗を拭って悩んでいると、パワちゃんがフブキの手からそっとドライバーを取る
そして、自分の左腕の関節にドライバーを差し込み、カチャカチャと修正し始めた
貴方/フブキ「「………………」」
2人も、黙ってその様子を見つめた
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アミーゴ.碧(プロフ) - rose†blossomさん» コメントありがとうございます!!そうですねぇ…ゴロミはヒロインにもうベタベタですから((( (2020年6月4日 22時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
rose†blossom - アミーゴ.碧さんこんばんはrose†blossomです!!夜分遅くのお仕事お疲れ様です!!さて先程の内容を読ませて頂いたところヒロインの頭を特等席にしてるゴロミはヒロインにお弁当を食べさせてますがジンペイ達は羨ましがってましたねσ(*´∀`*)。 (2020年6月4日 22時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ.碧(プロフ) - マシュマロさん» マシュマロさん、コメントありがとうございます!!え!?ちくわストロー競争やったことあるんですか!?wwwていうか読み返してくれてるって…!!応援してくれてるって…???(((ありがとうございますぅぅぅぅぅぅぅうぅぅl((((;_;) (2020年6月4日 22時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ(プロフ) - アミーゴ.碧さん、こんばんは!マシュマロと申します!この小説、すっごく面白くていつも読み返しちゃいます!実は私、ちくわストロー競争やった事あるんです!(聞いてない)すっごく盛り上がったし、美味しかったです!!←ぜひ、やってみて下さい(笑)応援してます! (2020年6月4日 21時) (レス) id: 21ea09ea5d (このIDを非表示/違反報告)
rose†blossom - アミーゴ.碧さん» アミーゴ.碧さんこんばんはrose†blossomです!!夜分遅くのお仕事お疲れ様です!!さて次のイラスト希望ですがゴロミとジンペイがヒロインを取り合いする姿を描いていただけ(ヾノ・∀・`)でしょうか!!また次回の内容とイラストを楽しみに待ってます(*´∀`)。 (2020年6月4日 20時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アミーゴ.碧 | 作成日時:2020年5月23日 15時