19話 ページ40
その時気配を感じ取る。
横を振り向くと、そこには見覚えのある人物がいた。
フブキ『(山野博士……
パパの上司で事件の関係者………)』
山野博士がタツアキに濡れ衣を着させた可能性は十分にある。
フブキは警戒心を強めた。
山野『単刀直入に言う。
キミに、次世代ロケットの研究を引き継いで欲しい』
フブキ『え?』
唐突な頼みごとにキョトンとなる。
山野『これはお父さんの意思だ』
フブキ『私がパパの研究を……!?
そんなこと__』
しかしすぐに考えを変えた。
ここの研究を手伝えば誰が犯人か分かるのではないか?
山野『キミも知りたいんじゃないのか?
……ここで何が起こったのか』
フブキ『!』
それからと言うもの、フブキは次世代ロケットの継承のために研究を手伝い始めた。
フブキ『(メカはウソをつかない。
メカは私のやりたいことに必ず応えてくれる。
ロケットの研究はすごく楽しい……!)』
この日からフブキは好きだったメカがもっと大好きになっていった。
『フブキさん。今日も頑張りましょうね!』
フブキ『はいっ!よろしくお願いします!』
フブキ『(みんなとてもいい人たち。
山野博士もすごい人だ………!
・
・
ねえ、犯人は本当にこの中にいるの……?)』
優しい研究員たちに囲まれて過ごしていくうちに、フブキの中のみんなへの概念がどうなっているのか分からなくなっていった。
・
・
マタロウ「フブキさんが人を信用出来ないのは、『お父さんに罪を着せた人がいる』って言う疑いを持っていたからなんだね」
フブキが人を信用しない理由が判明し、一同はようやく納得がいく。
マタロウの言葉に、背を向けて少し離れた位置に立っているフブキはこう言った。
フブキ「……私は仲間として研究を続けながらも、どこかで周りの研究者たちを疑ってきた」
貴方「……フブキちゃんは、その時どうだった?
仲間の研究員の人たちに対してどう思ったの?」
Aが真面目な顔つきでフブキに尋ねる。
フブキ「……暖かかった。
ずっとそこにいたいと思えた……!」
貴方「そうだよね。フブキちゃんは本当は、」
フブキ「…………そうよ。今なら確信を持って言える!
パパはみんなに落とし入れられてなんかいない!!」
貴方「フブキちゃん」
フブキの答えを聞いたAの表情が柔らかくなった。
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にんじん(プロフ) - 最新更新日から3年も経ってるんですね…時の流れって早すぎます(( 色々事情があると思うので「また書きたい!!」と思ったら更新してくれたら嬉しいです。いつでも待ってます( ¨̮ ) (2月18日 5時) (レス) id: 418de6f4d8 (このIDを非表示/違反報告)
倉田蜜柑 - 更新続けてください!どうしてもみたいです! (11月2日 9時) (レス) id: ed158196d4 (このIDを非表示/違反報告)
*Morpho_near* - アミーゴ,碧さんお久しぶりです*Morpho_near*です(*´∇`*)他の仕事で大変頑張って取り組んでるそうですが夏の時期はきちんと体調管理をしてくださいね。新作の事は空いた時でも構いませんので頑張って下さい(*´∇`*) (6月24日 8時) (レス) @page19 id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
“大正卍夜行” - アミーゴ.碧さん、お久しぶりです“大正卍夜行”です!!改めて宜しくお願いします(*´ω`*)アミーゴ.碧さんの作品毎回楽しみにしながら読んでます!!コメントを見ている皆様の為にも早く復帰出来るよう祈っております(///ω///)♪ (2023年2月26日 10時) (レス) @page21 id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
リゼ - アミーゴ.碧さん» つ、続きをお恵みください、、、_(´ཀ`」 ∠)_ (2023年2月6日 9時) (レス) id: 747029a77b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アミーゴ.碧 | 作成日時:2021年4月2日 6時