8話 ページ9
ジンペイが口を押さえていると、ちょうどAも戻ってくる。
心なしかその顔はあまり楽しそうなものではなかった。
コマ「Aちゃん、おかえり」
マタロウ「どうだった?」
貴方「それが……お店の商品全部があの女の人の顔で………
ちょっと選べなかったんだ;」
苦笑いしながら肩を落とすAに「やっぱり……」とコマも眉を下げて笑う。
__と、その時。美少女がAの姿を捉え、目を見張っているのに気づいた。
?「あ、あなたは……」
肩は小刻みに震え、愕然とした様子である。
貴方「……?」
不思議に思いキョトンとしていると、いきなりツカツカとこっちに歩み寄ってくる。
その険しい表情とあまりの覇気を放つ美少女に思わず後ずさり。
貴方「えっ?えっ?」
マタロウ「なになになに!?;」
わけが分からずオドオドしていると、ガシッと肩を掴まれ___
?「__なんて可愛いの!」
貴方「…………へ?」
てっきり怒鳴られると思って目を瞑っていたAは拍子抜けする。
貴方「あ、あの……」
?「あなた、七々扇Aちゃんよね?」
ジンペイ「Aのこと知ってるの?」
?「知ってるも何も、高等部で噂になってるのよ。
『中等部に学園1の美少女がいる』って。
その姿を見た者は誰もなかったことから、ひそかな都市伝説になってたの。
まさか本当に存在してたなんて………!」
美少女は微かに目を輝かせながらギュッとAの手を握った。
マタロウ「Aさんの噂が都市伝説化してたなんて……」
コマ「さすがAちゃん……」
ジンペイ「たしかに、ライムもAのこと噂になってるって言ってたような……」
一同も上を向きながらAの有名っぷりに感心する。
?「Aちゃんが良ければでいいんだけど、私と友達になってくれないかしら?」
貴方「え?……私なんかで良ければ全然!」
初対面そうそう仲良くなりつつある2人。
ジンペイは「Aと熟女の戯れ……ッ」と訳の分からないことを呟きクラッとしていた。
マタロウ「それで、この人って一体誰なんですか?」
脱線しかけた話をマタロウが慌てて引き戻す。
?「Aちゃんたちは中等部の生徒だから知らないのね。
この人は高等部学園長の『大王路タマヨ』さんよ」
美少女はAの手をそっと離し、商品の人形を手に取ってゆらゆらと揺らした。
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狐音(プロフ) - 水鏡ロゼさん» てすね!私はアニメを見る前にアミーゴさんのを見たので、私はいつも後の展開を予想しながら更新を待ってました!そしていつのまにかファンに…w wでも本当に最高ですよね!続編も気長〜に待ちましょう!早く画像申請終われッッ!!←イラストを描き運営に申請中の人。 (2021年4月1日 22時) (レス) id: 845ef51064 (このIDを非表示/違反報告)
水鏡ロゼ(プロフ) - 狐音さん» 第二号が現れ、お話が合いそうだったのでレス失礼します! ここで話すのもあれですが、やっぱりアミちゃんの小説は最高ですよねー!(誰目線 ) お互いゆっくり待ちましょ(っ ・ω・c)(っ ・ω・c) (2021年4月1日 21時) (レス) id: 5ca667195c (このIDを非表示/違反報告)
狐音(プロフ) - 続編おめでとうございます!←早い人第二号やっぱりアミーゴさんの作品は続編が楽しみです!無理はしないよう、ほどほーどに頑張ってください! (2021年4月1日 20時) (レス) id: 845ef51064 (このIDを非表示/違反報告)
水鏡ロゼ(プロフ) - 続編おめでとう!(まだ早い(() この先どうなるかアニメ上では分かってるけど、七々扇ちゃんがどうするのか凄く楽しみ!無茶だけはしないように頑張ってね!! (2021年4月1日 20時) (レス) id: 5ca667195c (このIDを非表示/違反報告)
AnnedeadΩRouge - アミーゴ.碧さん» アミーゴ.碧さんこんにちはAnnedeadΩRouge夕方までお引っ越しお疲れ様です。先程今日仕上げた内容ですがヒロイン達は無事生徒会室に辿り着ける事が出来ましたが豪万蛇会長に折り入って直談判しますが全くもって耳を貸すことが出来なかったそうです(´Д`|||)。 (2021年4月1日 15時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アミーゴ.碧 | 作成日時:2021年2月21日 18時