【高等部編】皆から愛されてる女の子は特別な妖気使い！ 妖怪学園Y Nとの遭遇 Part2

20話 ページ21

必殺技を使ってだいぶ体力が削られているDSゾディアックたちは、あっという間にムシャブレイダーたちに責められ、すっかり形成逆転してしまった。



マタロウ「ラントくんたちが押されている……！」



苦い状況にマタロウが不安げな顔をする。


そしてふと、ムシャブレイダーたちの背後の地面に目がいき、ハッとなった。



マタロウ「あの『糸』………」




なんと彼らの背後から金色に光る糸のようなものが伸びていたのだ。その糸の先を視線で追い、マタロウは「もしかして……」ととある仮説にたどり着いた。



マタロウ「……ジンペイくん！」


アース・アーマード「！」



名を呼ばれたアースウォーカーNOAが振り向く。



マタロウ「アイツらスサノブレイダスの『操り人形』なのかも！



スサノブレイダスを倒せば、動きも止まるんだ！」


アース・アーマード「……チッ」



ジンペイ【倒すつもりでやってるけど！！;】


コマ【斬撃を躱すので精いっぱい……！！】


ジンペイ【これじゃあAを助けるヒマも………】



アースウォーカーNOAの中にいる2人が苦い口調で呟く。



ブレイダス「ハアッ！！」



スサノブレイダスの斬撃が襲いかかる！


アースウォーカーNOAはジャンプして躱すが、まさかのもう一撃の襲来が鳩尾にヒットした。



アース・アーマード「がっ！！」


マタロウ「ああっ…！！」



なんとか受け身をとって地面に着地し、傷ついたアーマーをさする。



ジンペイ【アーマーに亀裂が……！;】


コマ【次喰らったらマズいかも……！】



危機的状況に陥ってるその時。


ジンペイが背後を向いて目を見開いた。



その曲がり角には、あの時タマヨのことを教えてくれた美少女が、黄金の扇子を広げてこちらを伺っていたのだ。



ジンペイ【キミは………】



ジンペイが唖然としていると、美少女は小さな声で呟く。



？「スサノブレイダスには、【斬れないモノ】があるわ」


ジンペイ【えっ？】



唐突のヒントに思わず面食らうジンペイ。


すると美少女の視線が別の方に向く。



不思議に思い美少女の視線の先を追うと、






ジンペイ【………A？】



そう、美少女の目の矢先には気を失ったAがいたのだ。


一瞬なんのことか分からず首を傾げるが、すぐにハッとなり、行動に移した。

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