太宰さんにさらわれた。【太宰治】【ヤンデレ？】 (ページ8)

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起きたぜ！！ページ8

夢の中でだと思うけど、私の身体が生暖かいフニフニした物体に吸われていくっていう…

どう考えても気持ちの悪い夢。

そんな夢を見たら嫌でも目を開けたくはないだろう。現実かもしれないし…

『んぐぅッ！！』

ヒヤリとした何かが頬に触れた。

「あれ？起きちゃったかな…？」

ゾッとした。

多分此処はベッドの上だし、起きれば何をされるか分からない。

これなら寝たふり使った方がいい…

『スースー…』

と、わざとらしい寝息を立ててみる。これでどうなるかは分からないけど…

「ふーん…起きてない…か((クスッ」

意味深だなぁ…でも嫌な予感がーーー「ここ撫でても寝たフリは続くかなぁ？((黒笑」

お腹を厭らしく指で撫でてくる太宰さん。

途中まで我慢していた私も流石に限界だ。

『ッッ！？くぅッッあッッッひゃｗｗ』

撫でるのをやめた太宰さんは、前に見た冷ややかな目で

「私の前で寝たフリはやめ給え。すぐにバレることになる。」

と云った。

『ごっごめんなさい…？』

「まぁ今回は許してあげるよ。初日だしね？でも…」

『でも…？』

知らない間についていた白いリボンのチョーカーを引っ張って

『ぐッッ！？』

「私が起きた？と聞けばそれなりの事はし給え。私の機嫌を損ねたくなかったらね？」

『太宰さッ離しッッてぐっ苦じいッ！！！』

「返事は？」

『はいっッッ分かりッましたッ！！』

冷ややかな目で見つつも離してくれた太宰さん…

『ゲホッゴホッ！！ハァハァッ』

そんなに嫌だったのかな…

「此処は私とAちゃんの大切な場所なんだから((ボソッ…血で汚さないためにもね…」

『はい…』

その後、太宰さんは仕事に行くと云って扉の向こうに行ってしまった。

これ…脱出…出来るんじゃね？

作者☆☆☆☆☆

太宰さんヤンデレっぽいでしょうか？