8 N.past ページ8
望side
「いてっ!」
歩いていたら、誰かに後ろからぶつかられた。
「いてて…ごめんね、」
ちっちゃいこ。年下…?
望「あ、け、けがは?」
「あー、してへんしてへん!ほんまごめんなぁ笑笑」
目の前の子は笑いながら謝った。
何がそんなにおもろいねん…。
お前も俺を笑うんか。
どうせ施設に来てもいじめられるんやろうな…。
もう帰ろ、そう思いまた歩きだそうとすると、
「ん?」
前に回り込まれ、俺の顔をマジマジと見つめてくる。
望「な、なに?」
「お前初めて見る顔やな…。最近来た?」
望「うん。4日前…」
「名前は?」
望「のぞむ。…」
「可愛い名前やなぁ!のんちゃんって呼んでいい?」
望「…っ。お、おんなのこちゃう…!」
「えー?男の子やろ??」
望「え、うん…俺、おんなのこにみえへん?」
「何言ってんねんのんちゃん!笑 どっからどう見ても男の子やん!しかもイケメンやし!!」
望「え…。ほんま?」
これが初めて俺が男の子とまともに喋った瞬間。
ちなみに、
「俺の名前は神山智洋!よろしく!」
智洋との出会いでもある。
ともは俺の人生で初めてできた男の子の友達。
俺よりも年上って知った時にはびっくりしたけど笑
毎日俺と遊んでくれて、上手な歌を歌ってくれて、わかりやすく勉強を教えてくれる。
学校ではいじめられるけど、毎日施設に帰ってともと遊ぶのが俺の楽しみだった。
そんなある日のことやった。
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作者名:ひよこ | 作成日時:2019年11月30日 16時