4 ページ4
Aside
あんなに自信満々に言っちゃったものの、何したらいいかわかんない。笑
まあとりあえず、
(コンコン)
望「んー、だれー？」
『私。あけてくれる？』
望「まっててー、今開けるな」
(ガチャ)
望「どーしたん？」
『はいこれ、薬。頭痛いんでしょ？』
望「…ありがと」
頭が痛いなんて嘘なんだろうけど、一応受け取ってくれる。
『望くん、ちょっとお話しない？』
望「学校のこと？」
『あれ、なんだ気づいてたんだ』
望「別にええけど、行く気はないで？何言われても」
初めて見る望くんの厳しい瞳。
『私が絶対に望くんを学校に連れてく』
望「ええって。ほかっといてや。それに…」
望「あんなとこ二度と行きたくない」
一気に表情が曇って眉間にシワを寄せ、何か苦しそうに耐えてるように見える。
こんな望くん初めてみた…。
もしかして、
『いじめられてる…？』
やば、ちょっとデリカシー無さすぎたかも。
はっと顔を上げ私と目が合う。
けどまたいつもの望くんの表情に戻っていた。
望「そう。いじめられてる。もうええやろ？」
『ごめん、変な事聞いて』
望「うん。俺、バイト行かへんと」
『え、今から！？』
望「そう。着替えるから出てって」
.
明らかに拒絶された。
背中を押されながら部屋を追い出され、ふと顔を上げると流星くんがいた。
流「お前、いま望のこといじめてたやろ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 120人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひよこ | 作成日時：2019年11月30日 16時
