【Q K】裏顔《all》 ② (ページ9)

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皆、ミーティングをする為に行ってしまった。

きっと私に2人っきりで話す機会を与えてくれたんだと思う。

｢…晃樹、ごめんね｣

ini｢え？何が？｣

｢私が守るって言ったのに…結果自分が捨てられて、無責任すぎるなって…｣

これだけは伝えたかった。

私は晃樹に悪い事をした。捨てられても文句は言えない。

行き場のない思いが溢れ出して、涙も零れてしまった。

ini｢…Aっ｣

スっと晃樹が私の腕を引いて抱き留める。

あれ、晃樹ってこんなに大きかったっけ…

ini｢俺ね、Aが居なくなっても大丈夫だったよ｣

ini｢そりゃ、Aが居ないと寂しかったけど｣

ini｢奴らに反抗して殴り返した時もあった｣

私の頭上で響く懐かしいけどちょっと低くなったと感じる声。

ini｢いつかAと再会した時、今度は俺が守ってやろうと思って体力も付けたし｣

ini｢勉強も頑張って東大に受かった｣

ini｢そしたらAに出会えた｣

ini｢こんなに嬉しい事ないよ、だから泣かないで｣

大きな手が私の頭を撫でる。

ずるい…ずるいよ。

なんで悪い事をした私に優しくするの…

ini｢でも再会したAは結局俺よりも強かったみたいw｣

笑いながら私の肩に手を置いて私と向き合う晃樹。

ini｢だけどやっぱりAを守るって決めたから｣

ini｢俺もQKに入ろうと思う｣

｢えっ…｣

晃樹がQKに…？

ini｢駄目って言われるかもだけど、貫き通す｣

｢だから任せて｣と変わってない懐かしい顔で笑った。