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酷く落ち着いていた。
今から実の両親を始末しに行くというのに。
洗面台の前で濃い赤リップを塗る。
こうやっていつもの私との変化を付けないと私情が溢れ出てしまいそうだから。
ymmt｢A準備出来た？｣
｢うん｣
ymmt｢ん、赤リップ似合ってるね｣
｢可愛い｣といつも通り接してくれる山本さん。
きっと私の緊張を解してくれてるんだろう。優しい。
fkr｢じゃあ行くよ、乗って｣
今日は伊沢さんと福良さんと山本さんと川上さんが私と一緒に行ってくれるみたい。
車に乗って外の景色を眺める。
全然知らない景色が広がっていて、｢あぁ、もう知らない所に知らない人として住んでるんだな｣と感じた。
意外にもあっという間に目的地に着き、慣れた手つきで福良さんが鍵を開ける。
izw｢Aは山本とここで待ってて｣
そう言って伊沢さんは川上さんと一緒に中に入ってしまった。
きっとトドメを刺す前に私を呼ぶんだろう。
ymmt｢大丈夫だから｣
｢うん…｣
山本さんがゆっくりと手を握ってくれる。
しばらくして山本さんの元に連絡が入った。
ymmt｢行こっか｣
山本さんに手を引かれて建物の中に入る。
奥に進むにつれ書類やらが散らばっていて不気味。
伊沢さんと川上さんの姿を捕らえると懐かしい姿が2つ、壁に寄りかかって座っていた。
izw｢…出来るか？｣
｢…うん｣
山本さんから銃を受け取って狙いを定める。
｢さようなら…地獄で会いましょう｣
ﾊﾞﾝｯ
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作者名：＿｡香織 | 作成日時：2021年1月20日 23時
