【Q K】裏顔《all》 ② (ページ17)

今日:9 hit、昨日:9 hit、合計:51,416 hit

，ページ17

ドサッと人が倒れる音。微かに香る火薬の匂い。

その場での惨劇を見る覚悟をしてゆっくりと目を開く。

＿＿＿＿＿＿izw｢助かった、ﾗﾙﾌ｣

wtnb｢間に合って良かった｣

そこには銃をしまうﾗﾙﾌと天井から現れたﾄﾞｩｰﾑ。

床には始末したターゲット。

背中から心臓を一撃ちされているみたい。

…良かった。

｢本当に良かった…｣

izw｢怖い思いさせてごめんな｣

ﾏｯｸｽの大きな角張った手が私の頭を撫でる。

人が死ぬのを見るのが怖いんじゃない。

仲間が死ぬのが怖い。

そんな気持ちをﾏｯｸｽ含めメンバーは分かってくれているみたい。

sgi｢さ、今の銃声に気付いた奴らが出てくるかもしれねぇから天井のダクトから脱出するぞ｣

｢ｵｰｳｪﾝ達が脱出口を開けてくれてるから｣とﾄﾞｩｰﾑの声掛けで我に返り急いでﾄﾞｩｰﾑの手を借りて天井のダクトに入る。

wtnb｢真っ直ぐ行けば出口が見えてくる。そこに2人もいるはずだから｣

ﾗﾙﾌからの指示を聞いて薄暗く狭いダクトを移動する。

少しするとﾋｭｰｺﾞの声が聞こえてきて無事脱出口に繋がる部屋に降りることが出来た。

ini｢ﾌｪｲﾝ、ごめん｣

｢その話は後。とにかく早く脱出しよ｣

申し訳なさそうな彼を見るのは辛い。

けど、今回は誰も悪くない。

皆自分の任務を完璧に行ったんだから。

そう思って久しぶりに外の空気を吸った。