【Q K】裏顔《all》 ② (ページ13)

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西園寺『なんだか歳が離れすぎじゃないか？そう思わんか？』

周りにいた取り巻きに問い掛けると｢確かに｣｢そうですね｣と相槌を打っている。

高めのヒールを履いてきたのにちょっと童顔なのが原因か…？

izw｢勿論、私の妻です｣

そう言ってﾏｯｸｽはいきなり腰に手を回し私の顎に反対の手を添える。

｢えっ…｣

izw｢ちょっと我慢して…｣

耳元で囁かれて、首元に柔らかい感触。

演技だとしてもメンバーにこんなことをやられたのは初めてなので思考回路が回らない。

izw｢満足して頂けましたか？｣

西園寺『あっ…あぁ、よく分かったよ』

｢それで何の用だい？｣と掌を返したように聞いてくる奴。

私はﾏｯｸｽにキス(首元)された事にまだ戸惑っていて、その光景を見ていただけなんだけど。

izw｢いい取引を提案したく、お声を掛けました｣

izw｢ここではもしかしたら盗み聞きされる心配があるので、個室でお話などどうでしょう｣

西園寺『そうだな、取引を盗み聞きされたら困る。裏で話をしよう、ついてきてくれ』

有難く取り巻きも居なくなってくれて、私とﾏｯｸｽと奴で話すことになった。

｢ｵｰｳｪﾝ、例のやつ持ってきて｣

ini｢了解｣

そう、実はｵｰｳｪﾝは潜入してない訳じゃなくてﾋｭｰｺﾞと一緒にこのパーティーのバーテンダーとして潜入済。

ﾄﾞｩｰﾑが調合した危険な薬入りのワインを持ってくるよう連絡。

ﾋｭｰｺﾞはバーカウンターに入って色んな情報を聞き出しているみたい。

個室に入ってからが勝負。

まぁ案外簡単に終わりそうだけど。