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来てしまった、例のパーティー。
ymmt｢A、ドレス似合ってるよ〜！｣
｢それを骨伝導でわざわざ伝えないのっ｣
パーティー会場から少し離れた所でそんなやり取りをする。
普段は絶対に着ないボルドーの背中が大胆に開いたパーティードレス。と、高めのヒール。
全く着ないからソワソワする。
車で待機してるのはﾗﾙﾌとﾄﾞｩｰﾑ。
万が一の時 援護してくれる。
sgi｢ﾏｯｸｽ、まじでAだけは男から守れよ｣
izw｢当たり前｣
｢じゃあ行くか｣とﾏｯｸｽが歩き出したのと同時に慣れてない高めのヒールでついて行く。
izw｢ちょっと、俺ら夫婦なんだから｣
と、私の腕を強引に掴み自分の腕に絡めるﾏｯｸｽ。
何ちょっと満足な顔してるんだか。
SP『すみません、お名前を』
izw｢九条豊と妻の舞だ｣
依頼人から提供された名前を言って軽くお辞儀をする。
いきなりパーティー会場に入る前に関門を突破出来たみたい。
会場に入ると綺麗な空間が漂っていて、これが闇金融の密会だなんて考えたくもない。
izw｢すげぇな…｣
｢私達には程遠い世界みたい｣
この様子は私達だけにしか見えてないって訳ではなく、ﾏｯｸｽの胸ポケットに隠しカメラが設置されてるので一応メンバーは見れている。
fkr｢ターゲットは西園寺。赤色のネクタイにオールバックの奴。ここで始末するのは危険だから接触して個室に移動させるのが良さそう｣
骨伝導からの指令に2人で頷き、迷いもなく彼の元へ歩く。
izw｢すみません、西園寺さんですか？｣
西園寺『え？あぁ、そうだが…見ない顔だねぇ』
izw｢申し遅れました、私 九条豊と申します｣
｢妻の舞です｣
名前を言うと｢聞いた事ある気がするなぁ｣と笑う。
奴がこの会の主将的存在だと思うと虫唾が走る。
izw｢表のSPさんにも告げたら通して貰えたので参加者リストには載っているかと｣
西園寺『それならいいんだが…彼女はほんとうに君の妻かね？』
izw｢はい？｣
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作者名：＿｡香織 | 作成日時：2021年1月20日 23時
