【Q K】裏顔《all》 (ページ42)

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｢えっ…旅行…？｣

母｢そうよ、だから必要な物をまとめなさい｣

朝起きたら両親が荷物をまとめていた。

なんでだろう。いきなり旅行なんて。

しかも長期休みって訳ではなく今日は日曜日。

明日は学校なのに。

疑問に感じながらも黙々と荷物を整理する両親を見て私も作業を始めた。

父｢まとめたか？もう行くぞ｣

私の荷物がまとめ終わった瞬間、すぐ家を出て父が車を発車させる。

何処に行くかすら知らされてないまま、私は長く車に揺られた。

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｢…ここ、何処…？｣

着いたのはちょっと広めの一軒家。いや、豪邸の域なのかな…？

とにかく"宿"という感じではなかった。

母｢ほら、降りるわよ｣

両親は何かと私を急かしてインターホンを押す。

『はい』

父｢夜神です｣

インターホンから流れた知らない人の声。

少しして夫婦らしき人が出てきた。

『わざわざありがとうございます～』

母｢いえ、では頂戴致します｣

知らない女の人と母の間で渡される黒いアタッシュケース。

その中にはきっと"お金"が入ってる事くらい中3の私にも分かった。

父｢今日からこの2人がお前の両親だからな｣

｢えっ…お父さ｣

母｢じゃあね｣

私は＿＿＿＿＿＿捨てられてしまった。