そのレンズで私を写して Ⅳ Masai (ページ9)

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「ただいま！」

玄関を開けて声を掛けると奥の部屋から「お帰りー」と複数の声が聞こえる。

？

誰かいる……？

リビングへ行くと、見覚えのある赤髪と見たことない茶髪が見えた。

エイジ「お帰りー」

ツリメ「お帰りー」

ンダホ「ごめん、Aちゃんw 2人ともAちゃんに会いたいって必死でw」

奥のマサイくんも困り顔で笑っている。

マサイくん家に来ていたのはエイジさんと……

ツリメ「アバンティーズのツリメです！」

ツリメさん。

この間の事務所の時にはいなかったから初対面になる。

ツリメさん曰く、「動画で見たから初対面ではない」とのこと。

あ、そう言えば。

「そらちぃさんは？」

エイジ「そらのこと覚えてたんだ」

ツリメ「最近坊主にしたから『こんな姿、Aちゃんに見せたくない！』

って言ってたよ」

ぼ、坊主！？

あの綺麗な茶髪は無くなっちゃったの！？

エイジ「てか、聞いたよ」

エイジさんは私の顔を覗きながら言った。

エイジ「マサイと付き合ってんだってね」

「っ！？」

びっくりしてマサイくんを見ると「ごめん」と口パク。

お、教えたのか……

ツリメ「あ、Aちゃん顔真っ赤！！」

エイジ「さすが図星」

アバンティーズの2人にいじられて私の顔は真っ赤になる一方。

ンダホ「俺らのAちゃんいじめるなーっ！」

マサイ「正式には俺のだから！！」

エイジ「あら、イケメン」

しばらくマサイくんはその言葉でいじられてました。