# Fischer's **短編集 2

）**　motoki ページ7

「っふふ、またお揃いだね」


私はイルカのキーホルダーをモトキの前で揺らす。


彼氏のモトキと水族館デートのお土産だ。

いや、自分たちのご褒美…


モトキは自分のリュックにイルカのキーホルダーをつけて少し笑うと、

リュックを背負い立ち上がった。


モトキ「じゃあ帰ろっか」

「うん」


お揃いのイルカのキーホルダーを揺らしながら手を繋いで歩く。


「だいぶお揃い増えてきたね」

モトキ「そうだね、もうリュックいっぱい」


モトキはリュックに付いてるキーホルダーをゆらゆらさせる。


モトキ「今日は減らしてきたけど」

「うん 笑
　多いもんね 笑」


毎回デートでは思い出を残すようにお揃いを買っている。

けど、キーホルダーはもういいかな 笑

でも、あと何があるんだろう。


「ねぇ 次は何 お揃いにしよっか」

モトキ「 苗字 」


即答したモトキの言葉を数秒間考えて、やっと理解した。


「プロポーズ………？」

モトキ「プロポーズはもっと ちゃんとやるよ 笑」


「だから待ってて」と隣のモトキは幸せそうに笑った。

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