# Fischer's **短編集 2

）**　silk　　　kanon様リクエスト ページ18

シルク「いい加減にしろよ」

「それはこっちのセリフだから！」


お互いに睨みを効かせてそっぽを向く。

本当は反抗なんてしたくないけど、今回ばかりは私でもガチギレ。

さすがのシルクでも本当にムカついた。

でも、理由がとてもしょうもないんです。

私が楽しみにしていたチーズケーキをシルクが何も言わずに食べていた。

そりゃ、人の冷蔵庫に勝手に置く私も悪いと思うけど、

何も言わずに食べるシルクも悪いでしょ…！

ふと目から涙が溢れる。

いや、これはチーズケーキを食べられた悔しさじゃなくて

シルクと喧嘩してしまった悲しさなんだろうな。


シルク「何お前、ケーキごときで泣いてんの」


不機嫌な顔で不機嫌そうに言葉を言い放つシルク。


「違う…！ シルクと喧嘩するのが嫌なの！！」


素直に口から出てしまった、私の本当の気持ち。

私は急いで口を閉じ、何事もなかったかのように拗ね始めた。


シルク「なんでこんなときにも可愛いこと言うんだよ」


拗ねていたら後ろからシルクの腕が首元に巻き付いてきた。


シルク「お前、反則」


「ごめん」と呟くシルクに私は静かに「ごめんね」と返した。








＿＿＿＿＿＿＿シルク「よっしゃ、チーズケーキ買いに行くか」







＿＿＿＿＿＿＿「行く！！」


またいつも通りの会話が始まった。

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