五冊目 ページ5
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「ありがとうございましたー。」
店長「Aちゃん！もう時間だから上がってくれ。お疲れさん。」
「はいっ。お疲れ様でした。」
店「佑亮もそれできたら上がってな。」
佑亮「あ、はいっ！」
ゴールデンウイークも早いもので四日目。
本当に人が足りないみたいで、バイトでこの連休は終わりそう。
店「入って早々、連勤させて悪いね。明日はゆっくり休んで。」
「いえ、とんでもないです。明後日もお願いします。お先に失礼します。」
佑「ちょ、先輩、待って、.....お疲れ様で〜す！！！」
店「おう！二人ともお疲れ〜！」
佑「先輩、途中まで一緒に帰りましょう？」
「...別にいいけど。」
佑「このやりとりもう三日目ですね。笑」
「...そうね。」
佑「もう話しかけないでって言わないんですか？」
「言ってほしいの？」
佑「いや！そうじゃなくて、えっと、...。」
「悪かったわよ、話しかけるな、なんて言って。バイト中は福田くんが先輩なわけだし。話さないわけにもいかないでしょ。」
佑「先輩.....!!!」
「なによ。」
佑「僕のこと、初めて呼んでくれましたね...!」
「え？」
佑「これまではバイト中も、ねえとか、あのとかだったから...!!!」
「そ、そうだっけ。」
佑「あの、一つお願いなんですけど、佑亮って呼んでくれませんか？」
「えっ？！な、なんでよ！！！」
佑「福田くんじゃちょっと長いです！」
「一文字しか変わらないわよ！」
佑「それに、好きな人には名前で呼んでもらいたいじゃないですか、A先輩？」
「なっ、...バカじゃないの？」
こいつ、見えない尻尾ぶんぶん振りやがって。
少し可愛いとか思った自分が悔しい！！！
佑「ねえ、A先輩〜。呼んでくださいよ〜！」
「かっ、考えとく！！！」
明日のお休み、何して過ごそうかな。
福田く.....。佑亮は、何して過ごすんだろう。なんて。
思ってしまった。
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未奈(プロフ) - 最高 (2017年3月1日 21時) (
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作者名：陽子 | 作成日時：2015年3月11日 4時
