で は 、 授 業 を は じ め ま す

23時限目 ページ23

肌が白い先生の鼻は、少し赤くなっていて
本当にずっと待ってたんだ







「ん、」



YG「……カイロ?」







たまたま持っていたカイロを先生に渡す
ずっとポケットに入ってたから結構熱いかも、なんて思いながらそれを軽く投げる







「話って、何?」







わざわざ2時間も待ってたから、重要なことなんだろう。少し身構えながらも先生の言葉を待つ。







YG「俺さ、お前のこと…Aのことが好き"かも"しれない」



「……………………は、?」







好き"かも"?先生が…………私を、?

なにそれ、







YG「まだ…自分でも分かってないんだ、笑 でも多分、これからもっと好きになると思う。いや、好きになるわ!笑」







知らない。私…こんな風に笑う先生のことなんて、見たことない


そんなこと…止めてｯ………








だって教師と生徒だよ?あり得ないよ。きっとあれだよ、私の世話してるから母性的な何かが働いてるだけだよ………

信じない。絶対に…







「話って………それだけ、?」



YG「んー、まぁ。あ、あと1つあるわ。俺、お前のこと好きになるからさ………Aも俺のこと、好きになってみて?笑」






ダメ。此処にいたらダメだ。

帰らなきゃ…………急いで、家にｯ……







「ｯ帰るから!!!」



YG「あっ、ちょ…………気を付けろよ!笑」







あー、ホントに最悪だよ。先生はただの教育係なんだから…………ねぇ、教えてよ

誰か、私に教えてｯ







そんな事を言われたら







「あっつ…………」







顔って熱くなるもんなの?

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