ねぇ、私を愛して 3 (ページ31)

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今日、韓国へ帰国する

お昼ぐらいになったら空港に行くらしい

「朝ごはんまでまだあるし…海、見てこようかな」

スマホだけを持って部屋をでる

ｶﾞﾁｬ

それとほぼ同時に
隣の部屋のドアが開く音がした

あれ、確か隣の部屋は…

HS「…ん?あ、Aじゃん!」

「ちょっと、今反対側見たでしょ笑」

私の方とは反対の部屋を見てから、私の存在に気づくホソク君が居た

HS「気にしないでよ～!Aも海、見に行くの?」

「も、って事はホソク君も?」

そう聞けば、しばらく見れないかもだから笑

なんて照れ臭そうに返事する

自然と一緒に行く流れになって、ホソク君の隣を歩く

HS「Aはさ、テヒョナの何処が好き?」

海までの道のりで、突然そう聞かれた

なんでだろう…なんて思いながらも、答えは1つしかなくて

「私はね～、テヒョンの全部が好きかな。変、かもしれないけど笑」

私の頭を撫でる大きな手

私を抱き締める少したくましい腕

愛してると伝えてくれる声

もちろん、不器用で料理が苦手なところとかも笑

全部が大好きで

HS「、そっか………あ、着いたね笑」

そんな話をしてればいつの間にか目の前に広がる海

本当に澄んでるなぁ

「私も、こんな海みたいな心になりたい…」ﾎﾞｿ

こんな真っ黒な嘘つきの心なんて

影に隠れて見えなくなるくらい

その海はとても澄んでいた