す き す き 、 だ ー い す き【呪術廻戦】

10 ページ10

.









「呪霊いないね」


「妙だな…二手に別れようか、その方がきっと早い」


「うぅ…分かった」


「見つけ次第祓っても構わないが、危なそうなら私を呼びに来てくれ」


「はーい、すぐるも怪我しないでね」









私に背を向けて歩き出すA、正直不安だ

初めて会った時に悟も言っていたが、Aは弱そうに見える。手足も細いし、身体は全体的に華奢だ。この任務に来られる、単独任務にも行ってるって事は最低でも2級はあると思うけど…

きちんと事前に書いておくべきだったか









「…急ぐか」









今更悔やんでも仕方ない、早く呪霊を見つけて祓ってしまおう

そう言えば私、Aの術式について何も聞いてないな。どんな術式を使うんだろう、あの感じだと遠距離型かな。接近でがっつり戦うのは想像しにくい。彼女、ふわふわしてるし。

高専に戻ったら聞いてみようかな









『ナ、なんメイｯ…ですか"ァ…？』


「1体か、悪いが急いでるんだ。早めに済まさせてもらうよ」




ﾄﾞｺﾞｫｫｫｫｫﾝ



「…は？」


「あ、すぐるだ」









目の前に出来た大きな穴

今、天井から降ってきたよな？しかも呪霊と一緒に。私の目の前にいた呪霊も巻き添えくらって、下に落ちていったぞ…もしかしてAってかなり強いタイプ？

人は見かけによらないって事なのだろうか









「？おーい、すぐる。だいじょーぶ？」


「…あ、すまない。少しぼーっとしてた、後は任せてくれ。取り込んでしまうから」


「無理してない？」


「平気だよ、大丈夫」









まぁ、驚きは隠せないけどね









.

11→←9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す