呪詛師じゃなくて殺人鬼【呪術廻戦】

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釘「手掛かり、全く無いわね」


伏「…そうだな」


虎「2ヶ月探してもこれかぁ…」









正直もう、会えないんじゃないかって思ってる

殺人鬼の仕業かもしれないって騒がれた殺人現場も、未確認の呪霊が祓われた痕跡がある場所も全部探した

それでも見つからない、何も無かった









虎「…あのさ、聞いてもいい？」


釘「何よ」


伏「どうした」


虎「2人はさ、もしアイツに会えたとして…殺せる？」









あの時、Aは本気で俺を殺しに来てた

躊躇した俺とは違って、攻撃に迷いが無かったんだ
伏黒や釘崎に攻撃する時もそう、痛がる2人の姿を気にすることなく笑ってた

無邪気に心から笑ってる顔が、未だに忘れられない









伏「殺すしか、ないだろ…」


釘「…殺せる 殺せないの話で言ったら殺せないわよ、一応友達やってたんだから。でも、殺す 殺さないで言ったら…多分殺す」


虎「殺す、殺さない…か」


伏「そういう虎杖はどうなんだよ、やれんのか」


虎「…よく、分かんねぇ」









規則に従うなら、殺さなきゃいけない

例え同級生だったとしても、仲間だったとしても
Aは人を殺してる、呪いと関係ない普通の人を

それは許されない事だ、許しちゃいけない事









虎「自分がしなきゃいけない事は理解してる、つもり…でもまだ、信じらんねぇんだよね。だから殺せる自信も、あんま無い」


「あはっ…やっぱり皆って、やさしぃね？」


伏「ｯ…！」


釘「…ｯ！？」









頭上から聞こえる、探していた声









「やぁやぁ久しぶり、殺しにきたよ！」









俺は殺せるのかな

笑って手を振る、Aの事を









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