呪詛師じゃなくて殺人鬼【呪術廻戦】

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「んー、遅いなぁ」









人を連れ込んだ時点で来ると思ってたのに

相変わらず奥手だなぁ…
あ、一回おにーさんに悲鳴だして貰えばいいのか！

そしたらきっと慌てて来てくれるよね！









「という訳で起きて？おにーさんっ」


『ｯ！？あ"ぁ"ぁぁぁぁあ！！！』


「わぁ、いい叫び！若いって素晴らしいね！」









これが聞こえないはずがない

わざわざ音が響く様に空気を操ったからね
あー、駆け登ってる足音が聞こえるよ！

これでもう、友達じゃなくなっちゃうね









虎「…なに、してんだよ」


伏「アンタ…」


釘「本気、なの…」


「やぁやぁ待ってたよ！悠仁、恵、野薔薇！顔怖いよ〜、笑っていこ？」


虎「ｯ〜こんな状況で！笑える訳ないだろｯ！」


「こんな状況って〜、こういう事？」


『ｯあ"ぁ！やめ、でぐれ…！』









おにーさんの太腿に突き刺さるナイフ

やだなぁ、皆顔怖いよ〜
悠仁とか殺意剥き出し！面白いね〜

おにーさんの頭を掴み無理矢理悠二達の方を任せる









「ねぇおにーさん、彼ら貴方を助けに来てくれたんだよ？優しいねぇ…ほら、助けてって言ってみてもいいんだよ？辛いよね、痛いよね、彼ら強いから…きっと助けてくれるよ」


『あ、たすけ…だす"げてｯ』


虎「ｯ……！」


「空造操術 風結界」


伏「な、結界ｯ…」


虎「見えない壁がｯ、クソ！」


「残念だったねおにーさん、彼ら助けられないって…」


『ｯ……』









絶望で染まるおにーさんの顔

助けられない苦しみに囚われる悠仁達の顔
凄いねぇ、なーんにもできないでそこに突っ立って

見てることしかできないんだよ？









「弱いから、見てることしかできないって！」









結界越しにこつんとおでこを合わせる

嘲笑う私と、私を睨む彼ら









「弱いもんね…？」









悠仁達の拳は強く握られ

うっすらと血が滲んでいた









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