なるほど、これが本当の浮気ってやつか【夏油傑】

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まぁ簡潔に説明しよう、見てしまったのだ

所謂男女の戯れとかいう、ベッドでする運動
え、普通気づくでしょ？結構な音で玄関の扉開けましたよね私、どんだけ集中してんだよ

出張で疲れ切った身体、そんで帰ったらこれ









「なるほど、これが本当の浮気ってやつか」









ぽつりと呟いた声は私にしか聞こえてない

別に今までの浮気が嘘だったとかじゃない、どれも本当の浮気だった。ただこうして自分の恋人が、知らない女と戯れあってるのを見るのは初めてな訳で。

前の女達は手繋いだり、キスしてるところしか見てないからさ









私に都合が良いように解釈すれば、なんて事なかった









手を繋いでるのははぐれないように

キスしてるのはきっとそう見えただけ、ゴミを取ってあげてたのかもしれない。とか、分かりきって呆れてたはずなのに、やっぱり信じたいと思う私は確かにいたみたいで。

でもコレは無理だよね、都合よく解釈出来ない









「…五条か硝子、どっちにしよ」









気づかれても面倒だ、音を立てずにその場から離れる

どっちの家に転がり込もうか、取り敢えず硝子に聞いて…ダメだったら五条だな。手厚く迎えてもらおう。

同級生特権ってやつよ









「…笑えるよ、ホント」









2人でも余裕だねって選んだクイーンサイズのベッド

あんな事に、使わないで欲しかった
私って意外にも乙女だったんだね

浮気されて、心が苦しくなったの初めてだよ









見ちゃったの、結構ショックだったのかな









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