可笑しな両親 ページ7
*…
扉が開けられ、そこに居たのは見たこともないような歪な形をした何かが二体いた。
「え”」
「こんばんは?初めまして、No.72194」
その言葉に私は無意識に左側にある認識番号を手で覆い隠した。
「あぁ、美味しそう…。
我慢できるかしら私」
「おいノウマ、怖がってるぞ」
「あぁごめんなさい?大丈夫よ、
貴方は食べないから」
もういらしていたのですか?、とママが化物に話しかける。
化物はあまりイイ気がしないのか素っ気なくママに返しているが、縦に並ぶ二つの目で私を見据えると怪しく笑って言った。
「早く会いたかったのよ。
私の可愛いお人形(こども)に」
こいつの子供?
何だ、
食べる?人間を?
人型の怪物
まるで……食人鬼_______
私達はずっと
食べられるために
生きてきたの?
人身売買の内部は想像の遥か上だった。
こんな化物がいたなんて誰が考えるだろうか…
エマ達はこれを…。
コニー…。あんなに小さいコニーも、
こんなやつらに売られていったの?
ハウスに居たときよりも激しい吐き気と酷い頭痛が襲ってきた。
口元を両手で抑え一歩、また一歩と退けばママの足に頭と背中がぶつかった。
ママは当たり前を見るように、普段通りの笑みを浮かべ優しい声で言った。
「A、こちらノウスさんとノウマさん。貴方の新しいお父さんとお母さんよ」
え?お父さんと、お母さん…?
何言ってるのママ…。
こいつら、明らかに人じゃない…
帰らなきゃ…!!!
本能がそう言っている。
危険と、逃げろと早鐘が鳴っている。
生憎、私は運動がエマの次に得意。こんな部屋すぐに…
ママの目を盗み、部屋を出ようと動いた瞬間。
体が浮かび、鬼に抱っこされているのだと理解するのに時間はかからなかった。
硬くて冷たい、体温のない手が私の肌を酷く冷やした。
こいつら…、反射反応が異様に速い…!!
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カルビ(プロフ) - 薙(nagi)さん» あ、え…!!?生きてくださいー!!(笑)私もレウウィス大公強いし考えが結構おかしいところも好きです!かなりサイコパスなとことか…。読んでくださりありがとうございます!! (2019年4月14日 23時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - リウウィス卿が推しの私にこれはあかん………駄目だ…心臓がもた…な………(絶命 (2019年4月14日 22時) (レス) id: ea3376027d (このIDを非表示/違反報告)
カルビ(プロフ) - ろろさん» すみません!分かりやすく出来るよう努力します!!理解できてよかったです!私も語彙力高めないとですね…(泣)ありがとうございますぬ(笑)頑張ります (2019年4月6日 23時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
ろろ(プロフ) - 馬鹿な私は語彙力もなければ、理解力もないので難しかったです←失礼もう一回読み直したら分かりました。おもしろいですぬ←ぬってなんやねんがんばってね (2019年4月6日 22時) (レス) id: 8d62b8c277 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ(プロフ) - スターフォロワーさん» そう言ってもらえて、とっても嬉しいです!!はい、ありがとうございます!頑張ります!! (2019年4月4日 21時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルビ | 作成日時:2019年4月3日 19時