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*…
「Aー！」
「バイバイ…！！」
「元気でね！！」
泣きじゃくる年少者に苦笑いして、軽く手を広げれば雪崩れのようにぎゅうぎゅうと腕の中に収まる兄弟。
エマ達の言うこと聞くんだよ？、と言って頷くのを確認すればドン、ギルダに向かい合う。
「これから大変だと思うけど、
頑張ってね！私の分まで……」
これ以上先は言わなかった。
ドン、ギルダの顔が雲っていくのが分かるし姉としてそんな顔させたくないから。
しっかり頷いた頼もしい弟と妹は眼に涙を溜めているが、年少者もいるから必死に堪えていた。
あとでいっぱい泣くといいよ…。全部吐き出した方が楽になる……。
そういう意味も込めて二人の頭を撫でた。
「エマ、ノーマン…」
「「Aｯ…！」」
二人が勢い良く飛び付いてきて、私は受け止めきれず皆仲良く後ろへ倒れた。
ぐずり泣くエマと必死に目元を擦っているノーマン。
二人の弱々しい姿を久しぶりに見てどこか安堵した自分がいた。
(二人共…、勝手に強くなってくから…)
「エーマ！ほら、お姉ちゃんでしょ！泣き、止んでっ…くれないと…私っ、まで…」
「ｸﾞｽｯ……、A…」
「うんっ…、頑張って、ノー、マン…」
......................................
noman side
エマはもう泣き崩れていて、僕はAを最後まで抱き締めて離さなかった。
離したら最期……本当に帰って来ない気がして不安なんだ。
「ノーマン、約束しよう。私、絶対
生きて皆に会いに行く。だから____」
「するよ…。絶対。逃げる。
成功させてみせるから、」
Aの言葉を聞く前に遮った。
うんｯ、と返してくれるAを抱き締める手により強く力を入れる。
だから、_________
.
行かないで。一緒に生きよう。
そう言いたかったのに言葉が喉に詰まって言えなかった。
言ったらAを困らせるから。
でも………Aは切りたくなかった。
それを見逃さないようにママが、落ちた帽子をAに被せ手を引いた。
「時間よA」
「うん、ママ…」
その衝動でAは僕の腕から解放され、冷たい空気だけが僕に残った。
みんなまたね、と言って柔く微笑むAは最後の最後で僕らの後ろを見つめ眩しいくらいのウィンクをして颯爽と去って行った。
バタンｯとドアが閉まり、後ろを見れば
レイが壁を背にもたれていた。
どうか最期、Aが怖い想いを
しませんように______
僕はそう祈るしかなかった。
.
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カルビ(プロフ) - 薙(nagi)さん» あ、え…！！？生きてくださいー！！(笑)私もレウウィス大公強いし考えが結構おかしいところも好きです！かなりサイコパスなとことか…。読んでくださりありがとうございます！！ (2019年4月14日 23時) (
レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - リウウィス卿が推しの私にこれはあかん………駄目だ…心臓がもた…な………(絶命 (2019年4月14日 22時) (レス) id: ea3376027d (このIDを非表示/違反報告)
カルビ(プロフ) - ろろさん» すみません！分かりやすく出来るよう努力します！！理解できてよかったです！私も語彙力高めないとですね…(泣)ありがとうございますぬ(笑)頑張ります (2019年4月6日 23時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
ろろ(プロフ) - 馬鹿な私は語彙力もなければ、理解力もないので難しかったです←失礼もう一回読み直したら分かりました。おもしろいですぬ←ぬってなんやねんがんばってね (2019年4月6日 22時) (レス) id: 8d62b8c277 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ(プロフ) - スターフォロワーさん» そう言ってもらえて、とっても嬉しいです！！はい、ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年4月4日 21時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カルビ | 作成日時：2019年4月3日 19時
