2 ページ26
.*…
「……、夢…」
さっきまで本当に皆がいたように手元が暖かくて、不安が取り除かれていた。
あんな夢を見るまで自分は追い込まれていたのだろうか…。
普通、私は死んだ人間になってるはずで皆が助けようとも思うはずがない。
それでも…、その言葉だけでも…、
今の環境から少し救われた気がした。
そこでハッとして我に返る。
確か逃げてから野生鬼に終われてて…、と記憶をなんとか探り寄せていると部屋の扉が開き黒い鬼が入って来た。
「ノウマ…」
「ごめんなさいねA」
そうだ、ノウマとノウスに助けられたんだと記憶の破片を脳裏に浮かべた。
突然の謝罪に小首を傾けていると自分の倍の体がベッドに座り、体が深く沈んだ。
「貴方が望む事は叶えてあげる。欲しい物は言って?」
「………」
「だからもう逃げようなんて考えないことよ」
お人形、駒から子供のような接し方と急変した態度に違和感を覚え見上げていると最後の命令。
逃がしちゃいけない。私は特別。代わりはいない。
私の中で、そう言っていることにした。
じゃあ、レウウィスは?
私を狩りたがってる。何故?
レウウィスにしたら私は特別ではない?
足にかけられた毛布をぎゅっと握り締めれば、大きな皺が作られた。
………………………………………
(ギルダが好きそうな服…)
自分が写る鏡を見て、ふとそう思った。
好みな服も、そうでない服も強いられれば着る。最近はそれが続いていた。
賭け場にはもう1週間も出ていなく、それに違和感を感じる自分に嫌気がさした。
今度は駒じゃない。ペットやお人形感覚で扱われた。
新しい服を着せられては毎日の散歩。
勿論リードと言う名の鎖が付いていたが。
首に付けられた黒いモノ。
ノウマはチョーカーだと言ったが全く信用できない。
実物は見たことないけど、チョーカーと言うものではないのは理解出来た。
そう、つまりは首輪
鬼は主
私はペット
.
457人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カルビ(プロフ) - 薙(nagi)さん» あ、え…!!?生きてくださいー!!(笑)私もレウウィス大公強いし考えが結構おかしいところも好きです!かなりサイコパスなとことか…。読んでくださりありがとうございます!! (2019年4月14日 23時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - リウウィス卿が推しの私にこれはあかん………駄目だ…心臓がもた…な………(絶命 (2019年4月14日 22時) (レス) id: ea3376027d (このIDを非表示/違反報告)
カルビ(プロフ) - ろろさん» すみません!分かりやすく出来るよう努力します!!理解できてよかったです!私も語彙力高めないとですね…(泣)ありがとうございますぬ(笑)頑張ります (2019年4月6日 23時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
ろろ(プロフ) - 馬鹿な私は語彙力もなければ、理解力もないので難しかったです←失礼もう一回読み直したら分かりました。おもしろいですぬ←ぬってなんやねんがんばってね (2019年4月6日 22時) (レス) id: 8d62b8c277 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ(プロフ) - スターフォロワーさん» そう言ってもらえて、とっても嬉しいです!!はい、ありがとうございます!頑張ります!! (2019年4月4日 21時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カルビ | 作成日時:2019年4月3日 19時